●東京石油市場
2日の東京石油製品はガソリンは確っかり、灯油は売られることになった。ガソリン期先11月限は前日比40円高の6万3910円、灯油期先11月限は同240円安の6万5160円、原油期先9月限は同110円安の4万9170円。NY原油は急落し、下値支持とみられた65ドルもアッサリ下回っている。東京も大幅安の可能性も示唆されていたが、下げ渋りの展開に終始していた。5月に入ってガソリンの小売価格の大幅高のニュースが各方面で伝えられ、心理的に売りにくい状況だったともいえる。円安進行をキッカケにして後場にガソリン期先は前場の高値を更新する動きをみせた。それでもガソリン先限での6万4000円を買う動きにはならず、その後の円高で値崩れした金の地合いに追随する格好で高値から値を沈める動きとなった。サヤ取りの売りを浴びていた灯油が特に売られる展開となっていた。
引け間際に円安一服もあり、灯油売りのスプレッドとしてガソリン買いの動きが拡大し、ガソリンは高値更新の場面もみられた。結果的にNY原油急落は全く関係なく、ガソリンの需要期を背景にしたサヤ取りを提供する場だったといえる。今週のNY原油は65ドルを回復するだろうが、EIAの在庫統計での製油所稼働率に注目が集まるだろう。稼働率のアップが圧迫要因になるとみられ、65ドル割れにもつながった。さて、製油所の定期修理が拡大するだけにガソリンの在庫水準の不十分が将来的な供給不安をもたらしている。一方、例年以上のガソリン価格の急ピッチな上げで実際のガソリン需要は今後伸び悩むとみられる。このため、ガソリン価格が急騰しても原油の上げは限定的になるだろう。引き続き上昇メドは67ドル台に設定している。
●東京トウモロコシ市場
2日の東京トウモロコシは急反発している。期先5月限は前日比280円高の2万7150円。シカゴは新穀限月である期先中心に急反発し、円安も材料にすれば朝方からストップ高張り付きでもおかしくはなかった。ただし、GWの谷間でのポジション調整と消極的な仕掛けから期先のストップ高には程遠い水準での取引が続いた。後場に入って円安が加速したが、時間外での高値からの値崩れの動きが嫌気され、さらに上げ幅を縮小した。その後出直りの動きもあったが、大引け直前からの円高を嫌気して期先は戻り切れず。今週のシカゴコーンは引き続き天気に一喜一憂するとみられる。主産地であるアイオワ・ネブラスカの作付遅延が顕著であり、今週の天候でも大幅な挽回は不可能との観測も強い。それだけ期先中心にシカゴは急騰した。ただし、長雨続きの天気でもなく、気温がかなり高くなるため、作付がこれまでよりも急ピッチに進むことは確かである。従って週末まで波乱の展開は続くだろう。ここ2週間は週前半に上伸、週後半に急落のパターンを続けているが、今回もあてはまるとみられる。次回発表される作付進捗率で生育遅れの状況が確定され、受粉期の天候リスクも警戒されるとみられる。かつて、アイオワでも1週間で50%以上の作付進展を記録した経緯もあるだけに、まだまだ波乱の展開が続くとみる。その半面、ファンド筋の資金流入からテクニカル面では上げ賛成である。
●東京大豆市場
2日の東京米国産大豆は軒並み大幅高となった。一般大豆期先4月限は前日比510円高の4万3170円、Non-GMO大豆期先4月限は同680円高の4万9370円。シカゴ大豆続伸を好感して東京大豆も大きく買い進まれた。前日同様、一般大豆の12月限、2月限が連日の強気筋の積極買いで大幅高に。新旧限月のサヤ幅拡大の動きから前週か積極買いをみせており、本日は一段と買いを増幅させていた。時間外安の動きが前引けの段階からみられたが、それでも前引けに一般大豆は一段と買い進まれた。実際、時間外は高値から大きく値を崩すことになり、後場には期先中心に上げ幅を縮小している。大引けは打診買いもあって一般大豆は安値からやや買い直された。Non-GMO大豆は期近が急騰したが、期先も大きく上伸している。リスクの小さい市場だけに値ごろ買いの動きも多かったといえる。大引けはそれもあって期先は買い進まれ、高値引けとなっている。今週のシカゴ大豆はテクニカル面では上げ賛成だが、目先はメーデー後のブラジルのヘッジ売り拡大も考慮され、上げ一服も。週末にかけてはテクニカルな買いが戻り要因になるとみる。前日はブラジルが休みだったことで上げ幅を拡大したといえる。さて、米国大豆の作付遅れも懸念される状況に。コーンの作付遅れによるシフトよりも作付遅延が材料になっており、底打ちの様相でもある。11日の需給報告での強気の発表が期待される中、大豆は買われ易いとみられる。ヘッジ売り拡大で売られても下値は限定的になりそうだ。問題はコーンの作付が今後、どの程度挽回するかである。大豆の作付のピークはまだ先の話であり、コーンが急ピッチに進めば、週明けの大豆が一時的せよ大きく売られることも想定される。
●東京コ-ヒ-市場
2日の東京アラビカは小幅安にとどまった。期先3月限は前日比70円安の2万1140円。下げ止まらないNY続落を嫌気して東京も下げを強いられている。それでも相変わらず下げは限定的で、下げ渋りの状況に変化なし。後場に入って円安進行の為替を材料にして売り一巡の様相となった。結果的に下げ渋りのままで取引を終えたといえるが、これまでの東京アラビカの値動きとGWの谷間を考慮すれば仕方ない。今週のNYコーヒーはテクニカル面での売られ過ぎによる自律反発の動きも期待されるが、下向きの流れに変化はないだろう。期近5月限の1ドル割れは通過点として、期近7月限の1ドルも視野に入っている。例年であれば、5月上旬は上昇しやすい。ブラジルでのアラビカ収穫を前にした降霜リスクが台頭するため。今年は裏作だけにそのリスクがより強まるとみられていたが、裏作は裏作ながらも裏作期としては豊作に近い水準が予想されていること、産地の北上でここ2年、収穫期の降霜が全くないこともあり、リスクを買う動きになっていない。その一方、生産国の輸出攻勢は緩んでおらず、消費国の在庫もかなり潤沢である。裏作を手がかりに高い水準を維持しており、本来であれば、1ドルを大きく割り込んでもおかしくはないファンダメンタルズである。





