●東京石油市場
9日の東京石油製品は期近安・期先高の高安マチマチで引けた。ガソリン期先11月限は前日比320円高の6万2200円、灯油期先11月限は同150円高の6万3150円、原油期先10月限は同410円高の4万7950円。NY原油の久し振りの反発を好感して東京石油製品も反発して始まった。本日発表される石油連盟の強気のガソリン在庫に対する思惑もあり、買いが先行していたが、円高を嫌気してアッサリ高値から値を消すことに。注目の石油連盟の供給統計で、ガソリン在庫は前週比2.6%減となったが、前年同期比3.3%増。灯油在庫は前週比9.3%増で前年同期比15.5%増。前年同期比で弱気な数字であること、GW後の反動も期待され、ガソリンの前週比での在庫減少だけでは支援材料になり切れず。13時以降、上値が次第に重くなり、灯油から前場の安値を更新する動きをみせ始めた。14時早々、先限はともに大台割れを試す動きをみせたが、ガソリン先限は6万2000円、灯油先限は6万3000円を維持したため、その後売りは一服。それでもガソリン・灯油の期近はそれぞれマイナス圏に沈むなど、在庫の高い水準を嫌気する動きをみせてていた。
15時前にガソリン期近は大きく値崩れをみせ、戻り歩調をみせていた期先の大きな圧迫要因にもなった。15時前からガソリン期近の下げが一服したことで期先も買い直され、結果的に先限はいずれも大台を割り込むことはなかった。今晩のNY原油はEIAの在庫統計が変動要因に。在庫以外にも製油所の稼働率やガソリンの需要などの材料も変動要因になるとみられ、実際どう展開するか不透明。前日はナイジェリアの武装集団によるパイプライン破壊が上昇のキッカケとなったが、それで米国のガソリン需要が増加するとも考えにくい。結果的にNYガソリンの動向次第といえる。米国ではガソリン小売価格の3ドル乗せで買い控え懸念が強まっている。また、ガソリン在庫は前年同期で少ないというが、バイオエタノールの需要拡大を踏まえると、ガソリン在庫が少なくて当然ともいえる。NY原油は60~63ドル台での揉み合いで、次の材料探しに。
●東京トウモロコシ市場
9日の東京トウモロコシは連日理屈に合わない動きをみせている本日もシカゴ暴落にもかかわらず大きく買い進まれることになった。期先5月限は前日比40円高の2万7400円。シカゴは続急落しているが、東京は全くの反応薄。朝方から期近から下げ渋りをみせ、前日同様、水準を切り上げる展開となった。ここ数日でシカゴは30セント近い急落をみせたが、東京は結果的に下げ渋りを継続させ、早くも出直りの動きをみせ始めた。トウモロコシの不透明な値動きから売り方不在の展開になり、さらにそれが水準を切り上げるキッカケともなっている。前引けの米国産大豆上伸を好感して後場のさらなる水準切り上げも想定されたが、牽引役だった期近の上げ一服もあり、大豆上伸への追随高とはならず。大引けには再び様相が一変し、期近から急騰した。何か格別材料が出現した訳でもないが、この流れに逆らうこともできない。投機筋の買いに強気大衆筋も買い攻勢を期近で仕掛けていた。今晩のシカゴコーンは2日で30セント近くも急落したことに対する自律反発が予想される。それでもコーンを取り巻く環境は一段と厳しい。米コーンベルトでは作付に理想的な天気が続くとみられ、次週発表される作付進捗率は全米平均で70%台示現も。平年並に達する水準であり、完全に作付遅れ懸念は払拭されることになる。また、週末発表される需給報告で2007年度の米国コーンの期末在庫に対する事前予想は10億5800万ブッシェル。2006年度の期末在庫に対する4月の予想は8億7700万ブッシェルだけに、弱気な発表が待ち構えているといえる。従って、週末から週明けにかけファンド筋の整理売りに拍車がかかるとみられる。あくまでも目先は自律反発であり、一段安前の一休みとみる。
●東京大豆市場
9日の東京米国産大豆は総じて上昇している。一般大豆期先4月限は前日比270円高の4万3870円、Non-GMO大豆期先4月限は同210円高の5万0090円。シカゴは5営業日連続の下げとなったが、東京米国産大豆はトウモロコシの下げ渋りと時間外での上昇を好感して大きく買い直される展開となった。連日の下げ渋りながら、週末発表される需給報告に対する思惑もあり、心理的に売りにくいムードも手助けとなって上げ幅を拡大していた。一般大豆はトウモロコシ後場の上値の重さもあり、後場には上げ幅を縮小していた。大引けで期近8月限が急伸したが、下ザヤ修正のためとみられる。期央は高値引けとなったが、期先では前日の下げ渋りも手伝って高値警戒かたがた、買いを招くことが不完全で、高値引けとはならず。Non-GMO大豆大引けはトウモロコシ期近急騰の影響で期近が大きく買い進まれ、8月限はストップ高張り付きとなった。今晩のシカゴ大豆は週末発表される2007年度の米国大豆の需給報告に対する思惑もあって反発が期待される。2006年度の期末在庫は前月発表で6億1500万ブッシェルだったが、2007年度は今回初めて明らかにされる。まだ机上の数字ながら、作付面積の大幅減少が影響して供給減かたがた、3億3700万ブッシェルが市場の事前予想平均となっている。強気の数字が想定されるだけに、自律反発の動きが窺えるが。実際、発表されて一段高になるかどうかは微妙。理想的な天気が予想され、大豆の作付に問題ないとなれば、発表までの上昇は期待されるが、週明けは反落も意識したい。
●東京コ-ヒ-市場
9日の東京アラビカは先限のみ下落している。期先3月限は前日比10円安の2万1290円。NYは小反発したが、東京は模様眺めムードの中、寄り付きから玉次第の展開に。当限は前引けに久し振りに反発しており、下げ一服のムードとなった。後場には先限がプラス圏に乗せる動きをみせたが、格別動きがあった訳でもない。後場2節は期先4限月が前節と同じ価格になるなど、動意薄となった。大引けは先限を除き高値引けとなる限月も多かった。引けにかけて値を切り上げる商品が目立ったためだが、先限は反落して結局小幅続落で取引を終えた。今晩のNYコーヒーは1.05ドルを挟んだ揉み合いに。前日は1.07ドル台まで一時上伸したが、高値では生産国の売りを浴びて大きく値を消すなど、テクニカルな買いにも限界がある。降霜期というだけに思惑買いも台頭しているが、結果的に売り場提供となっている。何度も指摘しているように、産地の北上(赤道に接近)傾向から、降霜リスクは限りなく薄れており、それを材料に上昇するコーヒーではなくなっている。5月下旬には例年通りに急落し、1ドル割れも意識したい。





