●東京石油市場
9日の東京石油製品はユーロ高を好感して反発。15時半現在のガソリン期先8月限は前日比280円高の4万9880円、灯油期先8月限は同340円高の4万7050円、原油期先7月限は同250円高の4万0530円。全般に模様眺めムードの中、玉次第で推移していたようだ。朝方自律反発を期待してガソリンや灯油の先限がプラス圏まで買い進まれる場面もあったが、NY原油の時間外安や円高進行もあり、その後売り込まれ、昼にかけて下げ幅を拡大していた。それでも灯油は米国のNYやワシントンでの大雪に対する連想もあって下げ渋りをみせていた。昼前から戻りをみせたが、その後NY原油が下げ幅を縮小する動きをみせ、円安も重なったことで、朝方の高値を上抜ける場面もみられ、灯油は全限が12時半にはプラス圏となった。NY原油のいきなり戻した要因として上海株の上昇が考えられる。ガソリン先限もプラス圏にまた入ったものの、その後売り買いを交錯していた。ユーロの一段高の影響でガソリン先限は13時半前からプラス圏を維持する動きが目立っていたが、灯油先限は4万7000円が大きな壁となり、ガソリンの買いもその後一服していた。灯油を買えない向きがガソリン買いに動くフシもなかったようだ。
上げ渋っていたガソリンだったが、NY金の一段の上伸を好感する格好で踏み上げの様相となって、14時前に全限がプラス圏に入った。その間、灯油は変わらずで、ガソリンにようやく打診買いが入った結果ともいえる。灯油はその後、上げ幅を縮小していったが、ガソリンはユーロをみながらの買いを招いたようで、上げ幅を対照的に拡大していた。ユーロが14時20分に1.3700ドル台を示現したことをキッカケにガソリンはさらに買い進まれ、灯油も買い直される動きをみせた。14時半にはついに灯油先限は4万7000円台を示現。ガソリンも5万円に迫ったものの、ユーロ上昇が一服したことで、4万9900円台の取引は限定的にとどまり、15時に向けて上げ幅を縮小していた。引けにかけて灯油が一段と上げ幅を拡大したこともあり、ガソリンもまた買い進まれたが、5万円には至っていない。今晩のNY原油はもみあいか。NYダウ急落などからみられるように、EU圏の財政悪化に対する警戒が今後とも足を引っ張る可能性がある。一方、NYや首都ワシントンでかなりの大雪が予想され、政府機関の業務が閉鎖される予定で、暖房油の需要拡大に対する期待が支えになることも考えておきたい。ただし、後者は一時的。逆にガソリンやジェット燃料の需要低迷が痛手と考えたい。市場の注目は11日のEU臨時首脳会議に集まっており、ここでギリシャの救済策に対する具体策が示されない限り、70ドルを割り込むことも想定される。かねてから米国の実勢悪から70ドル台でも高いと指摘していたが、まだまだ値位置的にみると割高では。
●東京トウモロコシ市場
9日の東京トウモロコシは薄商いの中、一部大衆筋の積極買いをキッカケにして上伸。期先1月限は前日比240円高の2万0150円。薄商いの中、玉次第の展開となった。特に先限で一部大衆筋の積極的な買いが高値誘導の展開を助長したとみられる。前引けにはその直前にユーロ高に伴い、円安が進行し、軟調な展開をみせていたNY金や原油が下げ幅を縮小した経緯もあり、買いに弾みが付く格好で、期近から大きく買い進まれ、先限ではさらなる大量買いも出現していた。後場に入って先限は大衆筋の大量買いが一服したこともあり、やや値を消したが、その他限月は一段と買い進まれていた。大引け前にユーロ上伸からNY金の急伸もみられたことで、連想買いの動きも大引けでは想定された。実際、それまで強引に買い進まれた11月限を除き高値引けとなっている。かなりシカゴ高を先取りして大きく買い進まれた様相だったが、商い低調は上げ幅を拡大したといえる。
今晩のシカゴコーンは需給報告に影響されるとは考えにくいが、とりあえず注目したい。米国の期末在庫は小幅下方修正の見込みながら、南米の生産高はブラジル・アルゼンチンとも大幅増加するとみられている。しかし、市場に与える影響は限定的。後のファンド筋の動きにより注目したい。需給報告をキッカケにして期近3月限の月末の第一回受け渡し通知日を前にした整理商いが表面化することもあるだけに、ファンドの動き、特にインデックスファンドの動きをまず見極めたい。3.60ドル台を一時回復したシカゴ期近3月限だが、再び3.50ドルを割り込むとみる。ところで、ワシントンの政府機関は豪雪のため明日閉鎖される見通しで、米農務省の発表に与える影響も考えられる。
●東京大豆市場
9日の東京米国産大豆は急伸。一般大豆期先12月限は前日比400円高の3万8690円、Non-GMO大豆期先12月限は同830円高の4万6530円。玉次第の動きに終始している。期先にかけてシカゴの上げ渋りや時間外安もあり、前日シカゴ高を先取りして買い進まれた分、値を消すとみられたが、トウモロコシ上伸などの動きも手伝って買い進まれることとなった。その後も期先中心に買い進まれ、トウモロコシ市場で買いのテコ入れをみせている筋のまとまった買いもみられた。その一方で弱気ファンド筋や実需筋は売り向かっていた。大引けはトウモロコシの高値更新や東京金の上げ幅拡大の動きが好感されるとみられたものの、需給報告前の様子見ムードから見送られ、期先だけが高値引けとなった。シカゴの逆ザヤ拡大とは反する動きでもあり、かなり期先が強引に買われたといえる。今晩のシカゴ大豆は反落するとみる。自律反発後のシカゴは売られるパターンが続いており、前日の戻りで売られ過ぎ警戒も緩んだとみられる。需給報告で米国大豆の期末在庫はやや下方修正されるとみられる一方、南米の生産高の大幅増加も期待されている。強弱材料が交錯するとみられるが、どちらの材料が重要視されるか注目したいが、時期的に当然ながら南米の増産を重要視するとみたい。中国の成約シフトの動きが表面化している中、大幅増産でさらなる売り圧力を浴びると考えたい。市場では9ドルでの底入れ観測もあるが、これは米国主体の輸出市場が前提にある。これまで南米の端境期で米国依存度をかなり高めていたが、今後活発化する南米の輸出攻勢を前にして9ドル割れも仕方ないと考えたい。ところで、米政府機関が明日閉鎖の見通しで、需給報告が予定通り発表されるかどうか不透明な情勢でもある。
●東京コ-ヒ-市場
9日の東京アラビカは海外高を映して反発。期先11月限は前日比260円高の2万1180円。海外高を受けて反発。前日期先中心に下げしぶっていたが、それに関係なく、薄商いの中、売り方不在で期先は大きく買い進まれ、先限は2万1000円台を回復している。ここまでICEの急落や円高が進行したが、早々とまた2万1000円を回復したことで、東京の割高な状況が伺えるが、閑散に売りなしの様相も手伝って余計に買い進まれたとみられる。他市場の出直りの動きが目立っていたが、後場寄りのアラビカの反応はなく、小動きにとどまった。大引けも動意薄で、先限の取引レンジは30円にとどまっている。これではどうしようもない。今晩のICEコーヒーは反落とみる。NYダウ急落を嫌気して1.30ドルをまた割り込むことになりそうだ。市場のコーヒー市場に対する関心は極めて薄く、1.30ドル台を回復してもテクニカルな買いにつながるとは考えにくい。玉の乗り換えは今後とも売り材料になるとみられ、1.28ドル割れも時間の問題とみるか。戻り要因としては生産国の休場などで売り方不在も考えられるが。


