●東京石油市場
19日の東京石油製品はカビか急落の中、強引に買われる。15時半現在のガソリン期先8月限は前日比1150円高の5万4490円、灯油期先8月限は同1200円高の5万1340円、原油期先7月限は同970円高の4万4840円。NY原油の急伸と円安進行もあり、前日上げ渋った分、東京石油市場は大きく買い進まれた。米FRBにより利上げによって時間外のNY原油や石油製品は反落しているが、NY原油の前日の上げ幅を打ち消すものでもなく、大幅高の要因となっている。米FRBによる利上げで世界的に株式市場が急落している。NYダウ先物も急落しているが、東京市場の売り材料にならなかったようだ。NY原油の下げ渋りが印象的で、売りにくい状況に東京市場は立たされたといえる。ただし、狭いレンジ取引は相変わらずで、商いは引き続き薄かったといえる。13時台に入って灯油期先の高値誘導の動きがみられ、それに沿ってガソリンも水準を切り上げ、14時前に5万4600円台に水準を乗せた。香港ハンセン指数や日経平均株価の急落には全く動ずることなく、売り方がシビレを切らして買い戻しを仕掛けたとも推測される。円高気味の為替や株価急落での石油市場の高値更新の動きは説明つかず、ますます人気は低迷することになりそうだ。14時台の株価急落の中、強引に買い進まれる石油市場はかなり異様だったといえる。
15時も過ぎてからようやく調整をみせたが、株価急落や時間外の原油の一段安を反映した動きともいえず、明らかに下げ渋ったといえる。夜間取引での深押しも想定される。今晩のNY原油は米FRBの利上げから急落するとみる。ジャブ付いた資金が金融市場かあr吸い上げられるが、原油市場も例外ではない。仏トタルの労働者ストライキによるガソリン輸入の急減が支援材料にもなっていたが、ガソリンの在庫自体、前年同期比6%も多く、ガソリン需要は今年最低水準まで現在沈んでいる。このため、勢いだけで買い進まれた原油やガソリンは売り直されるだろう。NYダウ先物も急落しており、当然、圧迫要因に。また、英国の財政赤字に対する懸念から英ポンドは対ドルで9ヶ月振りの安値に位置している。この流れの中、原油にも売り材料となるだろう。80ドル示現は難しいとみる。
●東京トウモロコシ市場
19日の東京トウモロコシは続落して引けた。期先3月限は前日比130円安の2万0670円。急激な円安よりもシカゴ安を嫌気して東京は続落している。ドル高は米国の輸出にとって大きな圧力でもある。利上げによって進行したドル高は時間外でのシカゴコーンの一段安をもたらしている。商い自体、週末要因も手伝って朝方から低調ながら、円相場の波乱やNY金に対する関心が強いため、トウモロコシの仕掛け自体が見送られたともいえる。後場に入っても見送りムードが継続していた。売りスタンス維持で週末を迎えることになる。今晩のシカゴコーンは急激なドル高が売り材料となって続落の見込み。米農業フォーラムで示された2010年度のエタノール需要の45億ブッシェルなどは織り込み済み。コーンに関する具体的な発表も乏しく、市場の関心は薄かったようだ。注目は来週から予想されるインデックスファンドの期近3月限の整理商いである。米FRBの利上げは資金引き揚げを助長することになるとみられる。9日現在のインデックスファンドのネットロングは44万8869枚で、高水準を維持している。期近3月限だけのポジションではないが、やはり整理商いの影響は避けられないとみる。この整理商いの中、シカゴ期近3月限は3.50ドルをまた割り込むとみている。3.40ドルも意識しておきたい。
●東京大豆市場
19日の東京米国産大豆はマチマチ。一般大豆期先2月限は前日比90円安の3万9580円、Non-GMO大豆期先12月限は同40円安の4万7200円。東京一般大豆は薄商いの中、玉次第の展開となった。円安進行もあり、時間外のシカゴ急落に対する反応もイマイチで、朝方下げ渋っていたといえる。前場2節では先限でファンド機関店のまとまった買いでプラス圏まで買い進まれ、それを好感して前引けの期央もプラス圏に乗せた。しかし、先限はファンド機関店のまとまった売りを浴びて売り直され、前場の安値を示現している。シカゴ安を嫌気するというよりも内部要因が優先された地合いとなった。まさに玉次第である。後場に入って時間外の下げ幅縮小もあり、期先は戻りをみせたが、期先では強気筋の打診買いがみられ、先限へのファンド筋の乗り換えの売りを吸収していた。売りはそのまま。今晩のシカゴ大豆は続落の見込み。米FRBによる利上げでドル高が急速に進行している。今後南米との輸出競争が熾烈になる時期のドル高はかなりの痛手といえる。南米のさらなる供給増加の観測もあり、シカゴの現在の値位置でもまだまだ高いとみるべき。ところで、米農務省の年次農業フォーラムで2010年度の米国大豆の期末在庫は3億3000万ブッシェルと示された。注目は2009年度の世界の期末在庫であるが、7100万トンとしている。現在は5900万トン台だけに、今後の大幅上昇修正も考えられる。2010年度の米国大豆の需要は南米の荷圧迫の影響で減少するともしており、取り巻く環境は良くない。週明けにはインデックスファンドの資金引き揚げも想定されるだけに9ドルを意識した展開もありそうだ。
●東京コ-ヒ-市場
19日の東京アラビカは反発。期先11月限は前日比170円高の2万1890円。海外高・円安を受けて東京は反発している。急激な円安もあり、先限は2万2000円も想定されたが、人気低迷から新規買いがイマイチ集まらず、2万2000円には至っていない。その後は相変わらず狭いレンジ取引で終始している。いつものパターンであるが、かつて可能だった日計りも先限では極めて難しい情勢である。空洞化の中、試しの仕掛けもなくなったようだ。今晩のICEコーヒーは週末要因や米FRBの利上げによる反落とみる。薄商いの中、期近3月限の第一回受け渡し通知日を無事迎えたことで、悪抜けにつながったともみられ、急伸を演じていたが、米FRBの利上げがその状況に水を差すとみるべきでは。期近5月限はまた1.35ドルを割り込むことになりそうだ。ブラジルの売りはまだ本格化していないのが気がかり。


