●東京石油市場
23日の東京石油製品は薄商いの中、総じて下落。15時現在のガソリン期先8月限は前日比330円安の5万5430円、灯油期先8月限は同280円安の5万2270円、原油期先7月限は同410円安の4万5400円。総じて下落している。NY原油の日中取引の上昇は支援材料になり切れず、時間外でのNY原油安や円高・株安が売り材料となって、下げ幅を拡大していった。朝方は薄商いの中、投機的な仕掛けから灯油期先がプラス圏に入る場面もみられたものの、その後大きく売り直されている。NY原油は上海株の急落を嫌気して79.70ドル台まで値を消し、東京の売り材料にもなっていた。なかなか、日経平均株価急落や円高に反応しなかったが、さすがに上海株安は無視できなかったといえる。昼前にはNY原油の下げも一服したため、東京市場の売りもひとまず一巡し、ガソリンは安値から200円程度の戻りをみせていた。昼以降、NY金の切り返しに便乗する格好でNY原油も下げ幅を縮小し、80ドル台回復の動きもみられた。
13時台にドバイワールドへの50億ドルの分配の話も出て、NY原油の80ドル台回復につながったといえる。14時半過ぎにはNY原油はまた80ドルを割り込んだが、独コメルツ銀の予想以上の赤字を嫌気したためで、東京市場の戻りに水を差すことになった。NY原油の80ドルを挟む動きはその後も継続したが、東京は買いは一服していた。それでも灯油期先は下げ幅を大きく縮小するなど、投機的な動きが警戒される。今晩のNY原油は引き続きフランス・トタルのストライキ次第。ストライキの長期化懸念で米東海岸のガソリン供給タイト懸念が原油の大きな支援材料になっている。米東海岸最大の都市であるNY市場が敏感に反応するのも無理もない。時間外では上海株価急落で80ドル割れを強いられる場面もみせているが、NY市場は足元の需要に関する関心が高いため、結局はフランスのストライキに左右されるとみられ、その状況は日中取引が始まってみないとわからない。時間外の動きは参考にならないともいえる。まだまだ不透明感は続くとみる。
●東京トウモロコシ市場
23日の東京トウモロコシは上伸。期先3月限は前日比120円高の2万1190円。円高進行の中、シカゴ急伸を手がかりにして東京は続伸している。シカゴ市場のテクニカル面での強基調転換が強気筋の買いを誘う可能性もあったが、貴金属の急落もあり、期先にかけて買いはイマイチだったといえる。前日、時間外のシカゴ高を受けて応分の上げを演じていたことも上げ幅を限定的にしたようだ。前引けにかけては円高進行も手伝って期先の買いは後退し、期先は前場の安値で取引を終えた。後場寄りは円高警戒の動きをみせたが、他商品の安値からの出直りの動きを好感して下げは一服し、出直りの動きをみせ始めていた。期先は高値引けとなったが、とりあえずヘッジ買いを仕掛けるには無難な上げ幅だったといえる。今晩のシカゴコーンはファンド筋のテクニカルな買いが注目される。テクニカルな買いを助長するため、強気でもないファンダメンタルズが強気に評価されたが、ファンド筋の習性上、強引に買い進まれる可能性も十分考えられる。チャートをみる限り、売れなくなったといえるが、一時的なダマシに終わる可能性もあり、今晩が正念場ともいえる。さて、今週から米農務省による作付意向面積に関する実地調査が始まっている。米コーンベルトの土壌水分に問題はなく、ここにきての価格上昇は生産者の作付意欲の増大につながるとみるべきで、2010年度の作付面積は9000万エーカー越えも想定されるが。
●東京大豆市場
23日の東京米国産大豆は小幅続伸。一般大豆期先2月限は前日比60円高の4万0190円、Non-GMO大豆期先12月限は同50円安の4万7470円。シカゴ急伸は前日の時間外である程度は織り込み済みだったこと、NY金急落や円高もあり、強弱材料が交錯し、東京一般大豆は玉次第の動きを鮮明にしていた。特に期先限月の値動きに表れていたといえる。値ごろ買いで先限は朝方下げ渋ったものの、前日からの強引な買いに対する警戒も手伝って次節では前日もみせなかった4万円割れを演じた。前引けでは大衆筋の値ごろ買いでまた4万円ちょうどまで戻している。その他恋先はジリ高となって、先限の大台回復に寄与したとみられる。その後はもみあいをみせたが、後場2節に時間外の大豆の期近小幅高の動きを好感する格好となり、マイナスを示現する限月はなくなってしまった。大引けは時間外の大豆のさらなる上昇を目の当たりにして買いが膨らみ、全限が高値引けとなった。今晩のシカゴ大豆は反落を期待したい。週末のアルゼンチンの豪雨による作柄悪化懸念やブラジル北部の降雨による収穫遅れをキッカケにしてテクニカル面での買いに拍車がかかったようだが、コーンほど強力な買いに転換したともいい切れない。また、アルゼンチンの豪雨による影響も限定的とみるべき。今週は乾燥した天気が予想されている。さらにブラジル北部は大豆の主産地ではなく、主産地であるマトグロッソやパラナは収穫に理想的な天気に恵まれ、荷圧迫にさらされるとみられている。このため、シカゴ大豆はまた大きく売り直されると考えておきたい。今晩もテクニカルな買いに上伸すれば、テクニカルな買いに押し切られる可能性もある。正念場を迎えている。
●東京コ-ヒ-市場
23日の東京アラビカは総じて下落。期先11月限は前日比360円安の2万1490円。ICEの大幅安と円高もあり、東京アラビカは急落を演じている。前日は資金引き揚げの中、水準を切り下げたが、ICE急落でさらに資金引き揚げの動きに拍車がかかったとみるべきでは。円高傾向は継続していたが、濃い先にかけて戻りをみせ、後場に入ってさらに下げ幅を縮小していた。先限は高値引けとなったが、下げ渋りの印象が強い。今晩のICEコーヒーは自律反発も考えられるが、不需要期を意識した展開が続くとみるべき。昨年も3月半ばに安値を示現している。ブラジルやベトナムの売りも再燃する時期だけに、取引中心限月である期近5月限も1.30ドルを割り込み、1.25ドルを意識した動きも3月には予想しておきたいが。不需要期に世界的な供給タイト懸念を囃すには的が外れている。


