国内マーケット情報

●東京石油市場
 4日の東京石油製品は上伸するものの、円高・株安・時間外安に反応薄。15時半現在のガソリン期先9月限は前日比210円高の5万3690円、灯油期先9月限は同230円高の5万1540円、原油期先8月限は同120円高の4万4030円。
 NY原油急伸を受けて東京石油市場は大きく買い進まれたものの、NY原油の時間外での軟調地合いや円高、株安を踏まえると、明らかに東京市場は下げ渋ったとの印象が強い。金融規制法案が米議会に提出されたが、そこには自己勘定取引の規制も含まれている。いよいよ実現に向けて一歩前進したことに違いない。このため、NYダウ先物が大きく売られ、NY貴金属も下げ幅を拡大させていた。そんな中、NY原油はチリ地震の影響によるチリの石油輸入拡大もあって下げ渋っていたが、さすがにNYダウ安やユーロ安は無視できず、値崩れをみせた。ただ、東京市場はしばらく動意薄で、頑なにガソリン先限が5万4000円を維持する動きをみせていた。5万3800円台まで下落したのは13時に入ってから。

出来高が極めて少なく、売り方不在だったことが影響したといえるが、買い方も明日からの中国・全人代を期待して買い辛抱をみせ、下げ渋りを助長していたとみる。ガソリン以上に下げ渋っていたのが灯油である。今後の不需要期を踏まえると、灯油の下げ渋りは理解に苦しむが、商い低調で、相場を牽引する状況に石油市場の不透明感を増すばかりである。14時から再開した上海株が下げ幅を拡大し、日経平均株価が大きく売られたが、東京市場はすでに出直りの動きをみせ始めていた。ガソリン先限が朝方の高値から400円下落したのが14時40分過ぎである。明らかに下げ足りないといえるが、夜間取引での仕掛けのバロメーターはNYダウ先物であり、その行方が他商品の動きも大きく左右することになりそうだ。15時過ぎには円高・NY原油安が一段と進行したことで、ガソリンは高値から500円安を演じることになったものの、下げ渋りの印象は残る。
 今晩のNY原油は利益確定売りでの調整安とみる。金融規制法案の議会提出が売り材料になるとみる。一方でチリ最大の石油関連施設の復旧遅れによる輸入拡大が支援材料になることも想定しておきたい。ところで、米雇用統計は寒波の影響で弱気な数字になるとみられている。早くから指摘されているだけに市場のインパクトも限定的との声もあるが、原油市場にとってはやはり売り材料となるとみる。81ドル台まで買い進まれた原油も米雇用統計をキッカケにして80ドルを割り込むことも考えられる。中国の全人代で示される金融政策の行方も気がかりながら、底固めとはまだいい難い。

●東京トウモロコシ市場
 4日の東京トウモロコシは弱気筋の買い戻しが支えとなって上伸して引けた。期先3月限は前日比100円高の2万1250円。
 東京はシカゴ上伸を受けて高寄りして始まったが、その後は弱気ファンド筋の積極的な買い戻しがけん引役となって値を跳ばす動きをみせた。特に前引けからその動きが顕著となって円高の中、シカゴ上伸に見合う上げ幅を記録している。後場寄り前には円高も進行し、時間外のNY金や原油の値崩れもあり、さすがに売られるともみられたが、強引な買い戻しが優勢となって一段と水準を切り上げている。ファンド筋の買い戻しを助長するような打診買いもみられ、売り材料に全く反応しない、内部要因による上昇を演じている。他市場の多くが朝方の値位置から大きく値を崩しているが、トウモロコシだけが水準を大きく切り上げる異様な光景だったといえる。次節では先限を除き一段と水準を切り上げたが、先限ではさすがに高値警戒の売りも出て、上げ一服している。大引け前の時間外のコーン一段安とさらなる円高進行もあり、さすがに期央以降、上げは一服している。明日は週末だけに本日同様、内部要因主体の動きになりやすいことも留意しておきたい。
 今晩のシカゴコーンは調整安とみる。前日は作付遅れ懸念で水準を切り上げたが、まだこれを材料にして買い進むには時期尚早。土壌水分過多は今後の大きな課題でもあるが、チャート上での穴埋めには天候リスクがより現実味を帯びる必要がある、軸的には3月後半で、その前の期近3月限の納会とその後のサヤ滑りを消化する必要がある。期近5月限は4ドルを試すには4月からの天候不順が条件となるとみられ、新穀12月限の4ドル維持が目先の下値とみる。10日の需給報告に対する期待もあるが、南米の供給増を嫌気する可能性も。シカゴの底入れ確認は納会後との見方は維持。

●東京大豆市場
 4日の東京米国産大豆は下落するものの、下げ渋りの印象が残る。一般大豆期先2月限は前日比370円安の3万9000円、Non-GMO大豆期先2月限は同80円安の4万7080円。
 時間外の大豆は軟調な展開をみせ、昼前から下げ幅を拡大していた。NYダウ先物やNY原油、金などの軟調地合いもあって大豆も下げ幅を拡大したようだ。その時間外安と円高を嫌気して大きく売られるとみられたが、トウモロコシ上伸が大豆の下げにブレーキをかけ、一般大豆は総じて下げ渋ったといえる。トウモロコシの上伸がなければ、一般大豆先限は後場寄りに3万9000円を下回っていたとしても不思議ではない。ただし、商いからみても買い辛抱が下げ渋りに寄与したのは明らかで、ある意味、内部要因は一段と悪化したともいえる。ただ、トウモロコシのさらなる水準引き上げも手伝って次節で期先は買い戻しされて売りは一巡。大引け前の時間外はさらに値を消し、10セント近い下げをみせた。このため、大引けの一般大豆は売り直されたが、円高や時間外安に見合う下げを演じたともいえない。先限は3万9000円ちょうどまで売られたが、結果的に大台を維持して引けた。大衆筋の値ごろ買いが目立っていた。
 今晩のシカゴ大豆は今晩発表される成約高が引き続き弱気な内容になるとみられることから反落も期待される。前日も小しっかりだったが、高値では売り場を提供し、ほぼ安値引けになるなど、引け味は良くない。新規の買い材料は見当たらず、南米の荷圧迫が警戒される中、週明けにかけて戻した大豆は売り場を提供している。また、12日の期近3月限の納会後のサヤ滑りは今後とも警戒すべき。サヤ滑りだけで10セント前後の下げを強いられるだけに、大豆市場ではみえない圧力ともいえる。大豆の作付は5月以降であり、天候リスクからコーン買い・大豆売りのスプレッドにさらされるだけに、大豆にとってはまだ分の悪い時期が続くことになる。

●東京コ-ヒ-市場
 4日の東京アラビカは総じて下落。期先11月限は前日比160円安の2万1100円。
 海外安・円高の中、軟調に推移している。先限は2万1000円割れで始まったが、値ごろ買いも出て小幅安にとどまった。その後の他市場は大きく値を崩し、円高も一段と進行している。そのため、先限に関して下げ幅を拡大したものの、大台を維持するなど、下げ足りない印象が残った。明日に2万1000円割れを試すとみる。
 今晩のICEコーヒーは狭いレンジの取引に変化はないとみる。3月に入って狭いレンジでの取引が続いているが、新規の材料も見当たらず、動意を示す時期でもないようだ。ただ、18日の期近3月限の納会に向けての整理商いが警戒されるとみて、納会にかけて急落した砂糖の印象もあるだけに、サヤ滑りを警戒すべき。このため、期近5月限の1.30ドル割れも止むを得ない状況といえる。不需要期、ブラジル・ベトナムの売り攻勢にさらされるとみて、地合いは弱いとみるが。

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