国内マーケット情報

●東京石油市場
 8日の東京石油製品は急騰を演じるものの、日中取引は狭いレンジで推移していた。15時半現在のガソリン期先9月限は前週末比1400円高の5万5830円、灯油期先9月限は同1480円高の5万3740円、原油期先8月限は同1350円高の4万6040円。
 NY原油やダウの週末の急伸に加えて急激な円安進行が強力な支援材料となって東京石油市場は大幅高を演じている。日中取引の値動き自体は限定的で、先限で300円前後の値動きにとどまっている。その要因として朝方の円安がその後一服したこと、82ドル台でのNY原油の買いが定着しなかったことが考えられるが、人気低迷が最大の上値抑制要因だったとみられる。NY原油が82ドル台を示現したのは上海株の上げ幅拡大を映した動きとみられるが、すでに高値を買った東京は反応薄。昼以降は灯油の上げ幅拡大の動きがガソリンの下支えになっていた。

14時前にガソリン先限は5万5910円まで買い進まれたが、その後一息。日経平均株価が引けにかけて値を跳ばしたため、ガソリン先限はその後5万5930円まで買い進まれたものの、大勢の影響のない上げにとどまり、このこう着した展開を嫌気して昼以降の白金、その後のゴムの上伸につながったとみられる。このまま日中取引での狭いレンジが続けば、ますます人気は離散して、空洞化が加速しかねない。夜間取引では上げ足りない分、買い進まれるとみるが。
 今晩のNY原油は続伸の見込みである。米雇用統計で目先の強気の流れが決定されたとみるべきで、84ドル台示現は意識しておきたい。しかし、大きな壁も待ち構えている。それはけん引役となっているNYガソリンである。2.30ドルまであとわずかに迫っているが、2.30ドルは概ね小売価格で3ドルの大台を意味する。この3ドルの小売価格に対する米国の消費者の反応も敏感で、一気に需要が低迷することも考えておくべきといえる。まだ、ドライブシーズンが本格化する前だけにガソリンの2.30ドルが壁となってNY原油も85ドル越えは目先的に厳しいとみるべきでは。とりあえず、まだ上値余地はあるが、上昇すればそれだげ上値余地も限定的に。

●東京貴金属市場
 8日の東京金は急伸し、3300円台を示現。15時半現在の金期先2月限は前週末比48円高の3310円、白金期先2月限は同93円高の4596円。
 急激な円安を映して東京金は3300円の大台を回復しているが、東京日中取引では狭いレンジ取引を強いられたといえる。朝方こそ、円安進行を好感した買いも出て、勢いかたがた3318円を示現したが、3310円台での取引は限定的で、10時前には3300円台での取引となった。円安一服と時間外でのNY金の1135ドルを挟む展開が影響していたようだ。NY金の深押しがなかったため、東京金の3300円割れは免れたが、時間外のNY金の値動きはドル・ユーロにも反応薄で、1135ドルを挟む水準が居心地の良いため、完全にこう着してしまったようだ。その一方、出来高稼ぎとして株高を背景にして上げ幅を拡大したのは白金。金が動かない日中取引において、ここ最近、白金市場での仕掛けが目立っており、上海株の堅調地合いを確認した14時以降に、4580円台に乗せた。株価の動きから日計りでの白金買いを指摘していたが、狙いやすかったともいえる。15時にNY金がやや戻りをみせたことで、東京金はようやく3310円台を示現しているが、極めて限定的な上げといえる。白金は引けにかけて一段と買い進まれて、商いも多く、打診的な受け皿の場を提供する状況が続きそうである。株高もあり、買い安心感が根底にある。
 今晩のNY金は1130ドル台の値動きが想定される。週明けの時間外の動きからみてわかるようにドル・ユーロに反応薄で、1135ドルを挟む動きをみせていた。1130ドル台半ばは居心地が良い半面、どちらにも振れやすい値位置でもある。金ETFの買いは各国の通貨に対する不安から金を買う動きも1120ドル台では期待されるが、1140ドル以上では実需筋の売りにもつながるとみる。株高によって金を買う動きが後退するとみる。しばらくはこう着した展開に狭いレンジ取引が想定される。注目は米国でのボルガールールの動向といえる。金融市場全般に大きな影響を与えるだけに、金がどのように反応するか注目。

●東京トウモロコシ市場
 8日の東京トウモロコシは高安マチマチ。期先3月限は前週末比30円安の2万1450円。
 週末のシカゴは続急落しているが、円安進行を好感して朝方は買い進まれ、先限は2万1500円を越える動きをみせた。ただ、前週末も円高やシカゴ安でもファンドの買い戻しが支援材料となって上伸した経緯もあり、その後買いが続かず、期先は前引けにマイナス圏に沈んでいる。円安一服や一部ファンド筋の売り攻勢もあったが、前週後半にみられたファンドの買い戻しがなかったためとみられる。後場に入って前引けでの期先のマイナス圏に値を消した動きを踏まえて、期近から一段と水準を切り下げている。少ない枚数の売りだったが、買い方不在を強いられ、期央もマイナス圏に沈んでいる。ただ、ファンド筋の売りが一巡したこともあり期先は戻りをみせ、先限は2万1500円を示現している。その後、他限月は緩んでいたが、先限は弱気筋の買い戻しで2万1500円を維持。大引けでは期先で一部投機筋の仕掛けに翻弄されたが、先限はその大量売りを浴びて安値引けとなった。
 今晩のシカゴコーンは反発が期待される。10日の需給報告において米国コーンの生産高の修正も実施する旨を明らかにしている。この時期としては極めて異例の措置であるが、結果的にコーンの収穫遅れとその後の大雪で米農務省の予測を修正せざるを得ない状況になったとみられる。トウモロコシに関してノースダコタ、サウスダコタでの未収穫部分があるため、下方修正が一般的。ダウジョーンズの生産高事前予想では、130億8100万ブッシェル(1月発表は131億1500万ブッシェル)となっている。週末にかけて下落しているが、インデックスファンドのネットロングがさらに増加するなど、先高のスタンスは維持されるとみる。

●東京大豆市場
 8日の東京米国産大豆は円安の中、大衆筋の値ごろ買いが影響して上伸している。一般大豆期先2月限は前週末比460円高の3万9650円、Non-GMO大豆期先2月限は同340円高の4万7600円。
 急激な円安を好感する格好で東京一般大豆は上伸している。前週末にトウモロコシの上伸を受けて円高やシカゴ急落に反応しなかった東京市場だったが、その反動安も期待された。トウモロコシは修正安の動きをみせたが、一般大豆は時間外でのマイナス圏からの切り返しを好感した大衆筋の買いにつながり、前引けにはトウモロコシと対象的に買い直されていた。Non=GMO大豆が寄り付きに上伸したこともその布石だったともいえる。大引けの一般大豆はトウモロコシ先限の安値引けの地合いがネックになったようで買いは一服。それでも大きく買い進まれたといえる値位置でもある。先限では大衆筋の値ごろ買いが拡大し、高値引けとなった。トウモロコシとは対照的。
 今晩のシカゴ大豆は軟調地合いも想定される。原油や他市場の上伸が支えになることも想定されるが、引き続き大豆を買い支える材料は見当たらない。南米の輸出攻勢も今後活発化する時期に入り、中国も南米産の輸入を増加させる動きをみせており、南米の穀物配船価格は上昇傾向をみせている。10日の需給報告で米国大豆の生産高も小幅ながら下方修正の見通しながら、南米の生産高、今回はアルゼンチンの生産高の上方修正や世界の期末在庫の大幅引き上げが考えられる。実勢悪かたがた、米国大豆の期末在庫が下方修正されても支援材料にならないとみる。スプレッドの売りも圧力になるだろう。期近5月限で9.20ドルも目先は想定される。

●東京コ-ヒ-市場
 8日の東京アラビカはしっかり。期先11月限は前週末比180円高の2万1350円。
 週末のICE小幅高と円安を受けて上伸している。それでも先限は2万1500円に抵抗をみせており、その後買い方不在が露呈して上げ幅を縮小している。内外ともにコーヒー市場は蚊帳の外に置かれており、前引けの出来高はたった9枚しかなかった。後場に入っても出来高の低迷はいつもの通りだった。先限は買い直されて高値引けとなったが、ほとんど意味のない動きといえる。
 今晩のICEコーヒーはレンジ取引かたがた、18日の期近3月限納会や不需要期を意識しつつ、期近5月限は1.30ドルを割り込み、1.28ドルを試すことになるだろう。その1.28ドルも下値支持とはならず、生産国売りを浴びて1.20ドル台前半までの下げもおかしくはないとみる。海外市場でも蚊帳の外に置かれているコーヒーだが、嗜好品であること、中国やインドでの大幅な需要拡大に至っていないなど、今後とも大相場は期待薄といえる。ジリ貧に変わりないとみる。

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