●東京石油市場
9日の東京石油製品は反落も、売り材料に反応は限定的で下げ足りない印象である。15時半現在のガソリン期先9月限は前日比680円安の5万5150円、灯油期先9月限は同590円安の5万3150円、原油期先8月限は同590円安の4万5450円。
NY原油は前日の東京取引時間帯よりも下落しており、円高も進行していたことから、東京は下落して始まった。その後のさらなる円高進行やNY原油の値崩れも嫌気され、下げ幅を拡大している。しかし円高進行やNY原油の地合い悪化の悪りに下げ渋ったとの印象が強い。ここ最近、日中取引での値動きは小さく、強引な買いや売りでこう着した展開を強いられることも多く、本日もまさにまとまった買いを吸収する売り物が出なかったことで、下げ渋ることになった。昼前に安値を示現したが、朝方の水準から300円程度下落しただけである。昼以降、上海株がマイナス圏から大きく切り返す動きをみせたことで円高も一服し、東京石油市場も下げ幅を縮小していた。まだ円相場やNY原油は朝方からみてかなり弱気な水準でもあるが、まるで売り材料がなかったような戻りもみせた。13時半前からNY原油がまた売り直され、ガソリン・灯油とも売り直されたものの、その前の安値まで値を消す勢いはなく、狭いレンジの動きにとどまったといえる。
13時半以降のNY原油安に関して、バークレーズがゾブリンリスクを警戒するレポートを発表したためとも考えられる。NY原油はユーロの軟調地合いから下値付近で推移していたが、東京は上海株価のさらなる上伸から売り込むことはなく、売りにブレーキがかかってしまったようだ。ただ、上海株上伸にもNY原油が反応薄だったのも確かである。15時過ぎにNY原油の下げ一服から戻りをみせていたが、ユーロの下落の動きを警戒して東京市場は15時前後の戻りの水準からまた売り進まれる動きをみせた。引けにかけての下げは想定どおりだったものの、まだまだ下げ足りない印象で、夜間取引においてガソリン先限の5万5000円割れは持ち越しへ。途転の売りはそのままで。
今晩のNY原油は調整安とみる。NYガソリンの目先の上値余地を踏まえた動きといえる。週明けの高値は2.2951ドルで、2.30ドルに急接近したが、2.30ドルはやはり壁に。2.30ドルは小売価格で3.00ドルに相当するとみられるため、3.00ドルに対する心理はかなり弱気ともいえる。NY原油もこのため、前週末の米雇用統計で上伸した勢いを失い、目先は80ドルを試すことも想定しておきたい。景気回復よりも財政悪化が目先の懸念材料になることも想定される。WSJ紙は米国での17の州で公立学校を週5日から週4日にする動きがあることを伝えている。また、NY連銀はリバーレスレポの拡大を明らかにするなど、財政悪化を踏まえた動きが鮮明になり、景気回復に水を差す可能性もある。原油にとっても重石になるだろう。イースター(4月4日)のドライブシーズンを意識した買いはまだ早すぎるともいえる。
●東京トウモロコシ市場
9日の東京トウモロコシは弱気筋の売り攻勢や円高で下落。期先3月限は前日比200円安の2万1250円。
シカゴ安というよりも東京市場は内部要因の下げを警戒して朝方から期先中心に売られていた。前週後半に円高にもかかわらずファンド筋の買い戻しによって強引に買い進まれたトウモロコシは、その修正を強いられたといえる。週明けからファンド筋の買いは影を潜め、別の弱気筋の売りが目立っていた。円高進行や時間外での軟調地合いも売りを誘って前引けにかけて下げ幅を拡大した。後場に入って期近は出直りをみせた。米国産コーンの高い価格での輸入を背景にしている。C&F価格でトン当たり2.30ドルでここ最近、日本の商社は手当てしているという。従って、期近の2万円割れもやや考えにくい状況でもある。大引けのトウモロコシは玉次第の動きの中、期先はやや戻りをみせ、さすがに下値は警戒されたといえる。
今晩のシカゴコーンはポジション調整が考えられる。翌日の需給報告を前にして動きにくいだろう。米国の需要の下方修正が指摘されており、生産高の上方修正分がそれで相殺されるとの見方が支配的。意外に生産高に対する市場反応は冷たく、減少しても荷圧迫の状況に変化はないとみられているためでは。いずれにせよ、発表待ち。ところで、世界最大のコーン買い付け国である日本が米国産の手当てを増加させている。南米産のコーンがかなり割高であるため。大豆とは対照的であるが、もともと南米のコーン輸出が少ないことも影響しているようだ。今後、シカゴ市場でどのように評価されるか注目。まずは需給報告待ち。
●東京大豆市場
9日の東京米国産大豆は期先にかけ反落。一般大豆期先2月限は前日比160円安の3万9490円、Non-GMO大豆期先2月限は同370円安の4万7230円。
シカゴ上伸を受けて一般大豆期近は上昇して始まった。ただ、前日シカゴ高を先取りして上昇していること、円高進行もあり、次節から値を消し、前引け時点ではプラス圏の限月はなくなっている。一方、先限は下落して始まったが、円高局面や時間外安で3万9500円割れも想定されたが、前場では維持していた。弱気筋の買い戻しが影響しており、強気筋の投げがみられず、先送りされたといえる。後場に入ってトウモロコシの戻りを意識して時間外では比較的大きく売られているにもかかわらず、戻りをみせた。円高・時間外安を踏まえると戻し過ぎ印象も。ただ、先限はファンド筋などの売りを浴びて下げ幅を拡大していた。売り材料を素直に反映したといえる。次節で先限はようやく3万9500円を割り込んだ。他限月は戻りをみせるなど時間外安・円高に反応薄の展開を続けているが、朝方から出来高が500枚を下回る動きをみせ、結局、投げ物は少ないため、「閑散に売りなし」の様相を演じている。大引けはトウモロコシの戻りもあって下げは一服。
今晩のシカゴ大豆は需給報告前のポジション調整を続けるとみる。週明けに調整高をみせたが、前週20セント近く下落した調整だったという。いわゆる自律反発の動きであり、発表前は様子見ムードになるとみる。市場では米国の期末在庫の下方修正もしくはアルゼンチン生産高や世界の在庫の上方修正のどちらが材料になるか注目されている。ただ、実際の実勢悪の中、発表前に戻りをみせた分、売り場低調になるとみて、弱材料を市場は評価するとみる。弱気な流れに変化はないだろう。
●東京コ-ヒ-市場
9日の東京アラビカは薄商いの中、マチマチ。期先11月限は前日比30円安の2万1320円。
東京市場の空洞化はかなり深刻化している。前引けに先限が出来申さずとなった。一番商いのある限月だけに、それだけ市場が空洞化していることが明らかになっている。後場寄り先限は成立したが、出来高はたった8枚しかなく、人気低迷は相変わらずだった。大引けのアラビカ先限は動意薄で、終日同値で引けている。これではますます人気を失うだろう。
今晩のICEコーヒーはレンジ取引ながら、反落の順番ともいえる。急落後の自律反発はここ最近、2営業日程度にとどまっているが、そのため、買い戻しは一巡し、値を消すとみる。まずは期近5月限の1.30ドルを割り込み、ブラジルやベトナムの荷圧迫から1.28ドル割れに突き進む可能性も想定しておきたい。不需要期の中、買う材料は見当たらず。


