●当レポートは、情報提供を目的としており投資の判断は、お客様自身でお願いいたします。
●東京石油市場
16日の東京石油製品は株価急落・円高で大幅続落。15時半現在のガソリン期先1月限は前日比540円安4万9630円、灯油期先1月限は同650円安の5万2930円、原油期先12月限は同550円安の4万1590円。
急激な円高と株価急落を受けて、東京石油市場は続落している。ガソリンは朝方、5万円の大台を維持する動きをみせたが、円高・株安を無視できず、アッサリ5万円を割り込み、その後4万9400円台まで値を消した。堅調に推移していたNY原油も株安を嫌気して高値から値を消し、東京市場の圧迫要因になっていた。これも負の連鎖といえる。その日経平均株価は後場からの再開で一段と急落し、前日比で200円以上の下げも演じている。このため、ガソリン先限はまた4万9500円を割り込むとみられたが、頑なに下げ渋りをみせていた、それも株価急落と急激な円高、NY原油急落の前では難しく、12時46分過ぎにようやく午前の安値を更新することとなった。13時以降も戻りをみせつつ、株安や円高の圧力を受け、ジリジリとガソリンは値を消していった。
14時から再開する上海株の動向が注目されたが、前引けの水準で推移していた。ただ、日経平均株価は下げ幅を一層拡大し、ガソリンは日中取引の高値からの1000円程度の下げで目標としていた4万9200円台まで売られた。その後は4万9400円台でのもみあいをみせていたが、15時過ぎからの円安を手がかりにしてガソリン先限はまた4万9500円台をひとまず回復している。
今晩のNY原油は続落の見込み。NYダウが下げ渋っているため、米中の景気後退懸念や米国の雇用悪化を踏まえた価格とはいえない。米国の石油・ガソリン需要のこの時期としては異例の低水準で、実勢悪から75ドルは通過点となり、また70ドルまで値を消してもおかしくはない。70ドルにこだわりたくはないが、決算発表が一巡すれば、NYダウも週明けから急落し、原油を押し下げて、70ドル割れに今後向かう可能性も考えられる。IEA(国際エネルギー機関)は中国の下期の需要は上期の14%増から4%増に鈍化するとも予想している。世界的な景気後退懸念がNY原油の足かせとなって急落も想定しておきたい。
●東京トウモロコシ市場
16日の東京トウモロコシはシカゴ続伸を受けて急伸。期先7月限は前日比320円高の2万0740円。
シカゴ急伸が円高進行に勝り、東京は続伸している。その後の円高進行が重石となって大きく買い進まれた期央限月は上げ幅をより小さくしたが、先限は朝方、あまり買われなかった分、寄り付きに近い水準を維持して前引けした。踏み上げによる一段高も期待されたが、円高進行を警戒した大衆筋の手仕舞い売りが勝り、ジリジリと水準を切り下げたといえる。後場に入ってさらなる円高と株価急落の動きを嫌気して一段と値を消したが、先限の取引時点では円高も一服しており、下げは限定的に。先限の後場寄り下げ渋りを受け、次節では期央から買い直され、その勢いで先限は前場の高値を更新することとなった。大引けのトウモロコシは期近から買いが先行し、さらに買い直される動きをみせた。期先は弱気筋の売り攻勢もあって悩んでいたが。
今晩のシカゴコーンはファンドの習性から続伸が想定される。積極的な買いはここ2営業日で継続しているが、習性的には3営業日の積極買いも期待される。4月末にも3営業日で5万1000枚の買い越しで25セント前後も急伸していた。ここまでのファンドの買い越しは合計で3万6000枚に過ぎない。さて、小麦急騰で、飼料用需要としてのコーンの重要性が増すことになる。8月の需給報告での期末在庫の下方修正にもつながるとみられる。これに米コーンベルトの天候リスクを警戒した買いが加われば、一層上げに弾みが付きそうだ。4ドルを突破した新穀12月限の上値メドは4.15ドルで、その後は4.40ドル台となる。
●東京大豆市場
16日の東京米国産大豆は大幅続伸となった。一般大豆期先6月限は前日比520円高の4万0650円、Non-GMO大豆期先6月限は同490円高の4万7490円。
東京一般大豆はシカゴ急伸を好感して続伸している。連日上げ幅を大きくしている期先は三連休前ということもあり、手仕舞い売りも多く、上げ渋っていたが、それでも上伸している。円高進行に対する反応もイマイチで、意外に下げ渋っていたといえる。連休が意識される中、倍率が低いため、リスク軽減による打診買いもみられ、支えになっていたようだ。後場の一般大豆は後場寄りに一段の円高進行で売りを浴びてしまい、4万0500円まで先限は値を消したが、次節ではトウモロコシが大きく買い直されたことから大豆も買い直された。ただ、トウモロコシのような高値更新の動きとはならず。大引けは玉次第でアッサリ取引を終えた。
今晩のシカゴ大豆は週末の利益確定の売りも想定される。コーンや小麦市場ほど、ファンドの買いが活発化していないが、それは実際、10ドル台の大豆に対する需要低迷の不安もあるとみられる。南米産の供給余力があり、今年は一年を通して輸出可能とみられるが、そのため、かなり高い米国産が一層嫌われる可能性もある。天候リスクを警戒した動きからの買いがあれば、話はまた別であるが、その天候不安は不透明である。新穀11月限は9.80ドル台後半まで乗せているが、10ドルは大きな壁になるだろう。小麦急騰でもヘッジとして売られる可能性もあり、大豆のここからの上げには慎重になるとみる。
●東京コ-ヒ-市場
16日の東京アラビカは期近高・期先安。期先5月限は前日比320円安の2万4510円。
前日のサヤ出世の動きが継続する格好で期近が続伸して始まったが、先限は反落している。整理商いが膨らんだとみられる。前引けには円高進行を嫌気して値を沈め、期近でもマイナス圏に入る動きをみせた。後場寄りではプラス圏の限月は期近一本しかなく、再開までの急激な円高や株安が重石になったといえる。大引けは逆ザヤがまた拡大する格好で、期近高・期先安で引けた。
今晩のICEコーヒーはテクニカルな買いが押し切って1.70ドルを突破する可能性も考えられる。市場ではチャート上での先高期待が強まっているとして、その注目される指標としてボリンジャーバンドが挙げられる。そのバンドが拡大から縮小し、また拡大の動きをみせている。つまり、若い相場ということもあり、今後の上伸が期待される。強気転換となれば、1.80ドルも意識される可能性もある。テクニカル次第。


