●当レポートは、情報提供を目的としており投資の判断は、お客様自身でお願いいたします。
●東京石油市場
20日の東京石油製品はガソリン高・灯油安。15時半現在のガソリン期先1月限は前週末比190円高の4万9820円、灯油期先1月限は同110円安の5万2820円、原油期先12月限は変わらずの4万1590円。
東京石油製品は内部要因主導の展開に大きく左右されたといえる。国内の猛暑を手がかりにして連休み明け後のガソリンは打診買いを集めやすかったといえる。朝方はガソリン・灯油とも売られた後、ガソリン中心に買い直され、昼には朝方の安値から600円近く買い進まれ、4万9800円台もガソリン先限は示現している。円安や株価の下げ幅縮小、ユーロ高を背景にしたNY原油の出直りなどが好感されたともいえるが、国内の猛暑が最大の支援材料だったと想定される。昼以降、上海株の上伸に動意を示す向きもあったが、ガソリン先限で4万9800円台を再現するには至らず、13時半過ぎにはガソリン当先がまたマイナス圏に沈む動きをみせていた。午前中の仕掛けで買いは一巡したようで、昼以降の買いはイマイチだったといえる。
14時から再開した上海株は一段と急伸したものの、連休中だった日経平均株価への影響は限定的で、石油市場の様子見ムードを助長したとも想定される。15時以降、NY原油がユーロの上伸を好感して一段と買い進まれた経緯からガソリン先限は4万9800円台に水準を切り上げている。日中取引の高値で引けているが、夜間取引でもユーロ・ドルの値動きが大きく左右するとみる。
今晩のNY原油はNYダウ次第といえるが、弱気な米経済指標発表を嫌気して売り直されるとみる。今週、米住宅関連指標が相次いで発表され、かなり弱気な内容が想定される。住宅指標の悪化を嫌気してNYダウも売り直され、NY原油の75ドル台も意識される。実勢悪の中、NY原油は下げ渋っているが、前週弱気な中国の経済指標で景気減速は明らかに。米国は雇用環境も深刻化しており、中国以上に自体は悪いとみる。ドライブシーズンが唯一の支援材料だが、ガソリン需要も低迷しており、今週発表されるEIAの在庫統計で、ガソリン需要の低迷が改めて確認されれば、原油の75ドル割れも意識される。
●東京トウモロコシ市場
20日の東京トウモロコシは急反落。期先7月限は前週末比440円安の2万0300円。
弱気な米コーンベルトの天気と作柄良好を嫌気して東京は急反落している。円安進行で下げ幅をその後縮小しているが、円安水準は連休前とほぼ同水準だけに、円安に過剰反応といえる。結果的にシカゴ急落に対する反応は不十分と考えたい。後場に入って円安一服もあり、ジリジリと水準を切り下げ、後場2節には先限は朝方の安値をわずかであるが更新している。弱気ファンド筋の売り攻勢と大衆筋の投げが重石になっていた。大引けは総じて売り直され、先限は安値引けとなった。
今晩のシカゴコーンは続落の見込み。引け後に発表された作柄状況は良好を維持している。全米平均の優と良の合計は前週から1%後退しただけで、72%であり、作況指数は105.5。大豊作を連想させる水準である。牽引役だった小麦も6ドルを手前にして下値調整をみせており、大量に膨らんだファンドのネットロングの習性は続くことになりそうだ。新穀12月限の4ドル示現は一時的で、3.80ドルを試す展開になりそうだ。米コーンベルトでのホット&ドライ懸念もなく、冬小麦の収穫も順調で、シカゴの大幅続落を警戒したい。
●東京大豆市場
20日の東京米国産大豆はシカゴ急落にも反応薄で、マチマチ。一般大豆期先6月限は前週末比250円安の4万0400円、Non-GMO大豆期先6月限は同340円安の4万7150円。
週明けシカゴの大幅続落もあり、連休明けの東京は急落して始まった。特に大衆筋の投げが殺到した先限の下げが大きく、4万円割れも意識される動きをみせた。しかし、その後の円安に動意を示し、先限は特に大きく戻す結果となった。期先4月限での弱気ファンド筋の買い戻しの動きも支援材料になったといえるが、前場2節で期央12月限がプラス圏まで戻す動きはさすがに行き過ぎとみられ、、前引けではまた売り直された。後場に入って先限はさらに買い直された。円安を材料にしたというよりも閑散な取引の中、売り方不在が影響したとみる。円高でトウモロコシ先限が朝方の安値を更新する動きをみせたが、一般大豆はさらに買い直され、対照的な展開となっていた。大引けの一般大豆は玉次第で、期近10月限はプラス圏で引けている。
今晩のシカゴ大豆は続落へ。引け後に発表された作柄状況は改善しており、作柄も良好な水準にある。早めの出回りとなる米南部の作柄悪化が警戒されていたが、懸念されるほどでもなく、米コーンベルトの主産地の作柄獲良好が目立っている。このため、シカゴ大豆のさらなる調整安は避けられないとみて、新穀11月限の9.50ドルを試す展開も考えておきたい。大豆の作柄が予想以上に良好となったことで、ファンド筋の整理商いが目先続くとみられるが。
●東京コ-ヒ-市場
20日の東京アラビカは総じて下落。期先7月限は前週末比360円安の2万円。
週明けのICE急落を嫌気して東京は期近中心に大きく値を消している。逆ザヤ解消の動きでもあるが、先限は2万4000円台を維持する動きもみせた。後場に入って期近11月限はストップ安を示現したが、サヤ調整といえるかどうかは不透明。その他限月は玉次第で反応薄だった。大引け先限は安値引けとなったが、2万4000円の大台は維持している。
今晩のICEコーヒーは1.60ドルを試すとみる。週明けはチャートの弱さを嫌気して売り込まれており、1.60ドル以下でみられた焙煎業者の買いをどのように消化するか注目。1.70ドルを壁にした下値探りは何度もみられたが、これまでは焙煎業者の買いをキッカケにしてその後大きく戻している。焙煎業者の動きがカギとなるが、ブラジルの収穫は順調だけに売り直されてもおかしくはないが。一段と大きく売られれば、チャートの形は完全に悪くなる。


