国内マーケット情報

●当レポートは、情報提供を目的としており投資の判断は、お客様自身でお願いいたします。

●東京石油市場
 21日の東京石油製品はガソリン中心に買い進まれた。15時半現在のガソリン期先1月限は前日比220円高の5万0040円、灯油期先1月限は同150円高の5万2970円、原油期先12月限は同120円高の4万1710円。
 NY原油上伸を受けて東京石油市場は上伸している。円安も好材料だったといえるが、NYダウが引けにかけて上伸したことも市場ムードをよくしたといえる。しかしながら、円安は朝方がピークでその後ジリジリと円高に振れ、日経平均株価も朝方示した100円高がなかったように上げ幅を小さくしたことで、ガソリンも次第に上げ幅を小さくし、12時半過ぎには5万円割れを演じている。再開した日経平均株価が急落し、円高が進行したことが大台割れにつながったようだ。期待された猛暑でのガソリン出荷期待の買いは長続きせず、序盤の灯油買い・ガソリン売りのスプレッド解消でみられただけだったともいえる。

再開した日経平均株価は急落し、東京石油市場全体の重石になっていたのはいうまでもない。ガソリン先限が5万円を回復したのは13時50前で、1時間半近く、4万9900円台で推移していたことになる。その後は5万円を往来する展開をみせた。14時台でも5万円を挟む動きをみせていたが、日経平均株価が引けにかけてプラス圏まで戻し場面もみせ、やや買い先行の展開もみられた。15時台では円安が一服していたが、ガソリンの期近上昇も手伝ってやや買い進まれることになった。結局、ガソリンの日中の取引レンジは500円には満たず。
 今晩のNY原油はEIAの在庫統計と、米上院で可決されるとみられる緊急失業保険プログラムの延長の行方が注目される。在庫統計では前週大きく落ち込んだガソリンや石油需要の動向を見極めたい。ドライブシーズンの中でのガソリン在庫の増加傾向と需要の低迷は相当な重石ともいえる。一方、6月2日で期限が切れていたプログラムがまた延長するとみられ、その思惑でNYダウの20日引けにかけての急伸につながっている。先取りした面もある。もし可決されれば、目先の雇用悪化懸念の払拭につながるとみられる。ただし、抜本的な改善につながらず、原油に与える影響も限定的とみる。75~78ドルのレンジ取引か。プログラムの延長否決で75ドル割れも期待していたが。NYガソリンが2.10ドルを壁にした動きもみせている。

●東京トウモロコシ市場
 21日の東京トウモロコシは期近中心に下落。期先7月限は前日比40円安の2万0260円。
 シカゴは続急落しているが、東京は他市場の強調地合いが影響し、期先は朝方から下げ渋りをみせていた。朝方は先限がプラス圏に入り、次節では5月限がプラス圏となった。ただ、円高気味の為替もあり、前引けには期先は前日と変わらずに。それでもシカゴ急落を意識すれば、割高な水準ともいえる。後場に入って円高進行を嫌気してようやく期先はマイナス圏に沈んでいる。それでもシカゴ続急落を踏まえると、まだまだ下げ足りない印象である。期近は大量の商社筋の売りが存在しており、その荷圧迫から急落している。海上運賃の下落もあって売りつなぎも多いとみられ、さらなる下げも警戒される。先限はファンドの買い戻しが影響して大きく戻しをみせ、下げ幅を縮小している。
 今晩のシカゴコーンはファンドの修正から続落が想定される。前週末にかけて積極買いをみせたファンド筋だったが、その仕掛けとは裏腹でコーンを取り巻くファンダメンタルズの弱さから週明けから売りを先行させている。習性から今晩もさらに下押しするとみられる。時間外のコーンは引けにかけてNYダウが上伸したこともあり、自律反発の動きをみせているが、あくまでも自律反発に過ぎず、フロア取引では売り直されることになりそうだ。新穀12月限で3.80ドルも見込まれる。米コーンベルトの天気には全く問題なく、小麦も深押ししている中、20日移動平均線の3.82ドルを少なくとも試すことになるだろう。

●東京大豆市場
 21日の東京米国産大豆はマチマチ。一般大豆期先6月限は前日比170円高の4万0570円、Non-GMO大豆期先6月限は同170円高の4万7320円。
 東京は薄商いの中、玉次第で推移していた。シカゴ小幅高や円安を好感して朝方は総じて買いが先行した。ただ、円高傾向が影響して、ジリジリと水準を切り下げ、後場寄りにはマイナス圏を示現する限月がより目立つ格好となった。朝方からみると、かなりの円高進行で、時間外の大豆の軟調地合いもあったが、先限は4万0500円台を維持するなど、頑なに下げ渋りをみせていた。前日も下げ幅を大きく縮小していたことからその反動も想定されたが、買い辛抱に反応せず、割高な値位置を形成したといえる。後場寄り先限の下げ渋りが好感され、次節では期近から戻しをみせた。引けにかけて円安を好感してさらに期先は戻しているが、大豆取引中に円安は一服しており、時間外安を踏まえると、やや買われ過ぎともいえる。
 今晩のシカゴ大豆は米南部の作柄悪化を手がかりにした上昇も想定されるが、米コーンベルトの理想的な天気が上値を抑制するだろうが。前日下値から戻した分、売り場提供ともいえる。さて、大豆の出荷の早い南部の主産地であるアーカンソーの作況は94で、かなり不良といえる。市場への出回りが遅延する可能性もあり、そのための強気スプレッドの動きともいえる。ただし、米コーンベルトの主産地の豊作期待は強く、南部のタイト懸念での上昇にも限界がある。下げ渋った分、今晩のシカゴは調整安か。

●東京コ-ヒ-市場
 21日の東京アラビカはICE急落を嫌気して下落。期先7月限は前日比560円安の2万3480円。
 ICE急落もあって東京は大幅安も想定されたが、期近中心に下げ渋っていた。先限はヤレヤレの手仕舞い売りを浴びて下げ幅を大きくし、前引けには2万3500円を下回っている。円高進行を嫌気するとみられた後場寄りでは戻りをみせ、先限は朝方の値位置を越えてしまった。大引けでは先限以外の限月が下げ幅を拡大していたが、先限は反応薄。
 今晩のICEコーヒーはテクニカルな売りを浴びて一段安が想定される。期近7月限が落ちたことで、サヤ滑りの動きもテクニカル面での売りを助長しそうだ。結果的にコロンビアや中米の高級コーヒーのタイト感だけでの1.70ドル示現は難しく、ブラジルの大豊作観測が上値抑制につながったようだ。1.55ドルが目先の下値メドとなるが、焙煎業者の支えがなく、安値引けとなった引け味からみて、一気に1.50ドルを試す可能性も考えられる。

お薦めサイト