●当レポートは、情報提供を目的としており投資の判断は、お客様自身でお願いいたします。
●東京石油市場
22日の東京石油製品は急落して引けた。15時半現在のガソリン期先1月限は前日比940円安の4万9100円、灯油期先1月限は同1060円安の5万1910円、原油期先12月限は同890円安の4万0820円。
東京市場は急落したが、複雑な値動きをみせた。狭いレンジでの展開も多かったが、その割りに値動きが意外に活発だったといえる。これまでのような数十円での狭い値動きでダラダラと時間を費やすことは極めて少なかったといえる。日経平均株価は円高進行を嫌気して昼には下げ幅を拡大し、100円以上の下げを演じる場面もみられた。その株安も嫌気され、東京ガソリン・灯油は安値更新の動きをみせ、ガソリンは4万9000円台まで値を消した。灯油は5万2000円割れを果たしたものの、13時以降、ジリジリと買い直され、下げ一服の様相をみせていた。
一時4万9400円台まで戻したが、14時にはまた4万9200円台まで売り直された。14時半にかけてユーロが上伸し、それをみてNY原油も下げ幅を縮小し、ここでも下げは一服となったもの束の間、早出欧州筋の売りを浴びる格好でNY原油は売り直され、ガソリン先限は4万9100円台にまた値を消してしまった。15時以降、円高進行が圧迫要因となってガソリン・灯油とも安値を更新している。夜間取引での欧州筋の仕掛けはなお警戒される。ガソリンの売りはそのまま。
今晩のNY原油は続落の見込みである。バーナンキ米FRB議長の米景気に対する悲観的な見方が示すように、米経済はなお厳しい環境に絶たされている。特に雇用にふれたことの意味は大きいといえる。米上院で緊急失業保険プログラム延長が米上院で可決されたが、雇用の受け皿がない以上、厳しい状況は続くとみられる。プログラムの延長は財政赤字をより深刻な状況にするとみられる。NY原油が75ドル台を維持している状況がやや以上ともいえる。週末には75ドル割れも意識しておきたい。
●東京トウモロコシ市場
22日の東京トウモロコシは期先にかけ値を消す。期先7月限は前日比140円安の2万0120円。
小麦反発を受け、東京は上伸して始まった。前日はシカゴ安を無視して下げ渋っていたこともあり、高値警戒かたがた、先限の上げ幅が朝方から小さく、前引けには前日と変わらずに。急激な円高と軟調な時間外のコーン、他市場の値崩れが圧迫要因になっていた。後場寄り前に一段の円高と時間外安に見舞われ、期先はマイナス圏まで値を消し、先限は前日の安値を下回る動きをみせた。前日引けにかけて先限が戻りをみせた反動もあり、この下げもいたし方ない。前日同様、期近9月限の下落が目立つが、買い玉整理は不十分で、渡し物も多く存在しているとみる。期央以降、安値引けとなった。明日に先限の大台割れを期待。
今晩のシカゴコーンは小麦次第だが、調整安を想定したい。小麦の上伸もテクニカル主導だったが、6ドルを前にして息切れしてしまった。ロシアの干ばつ懸念もまた強材料視する向きもあるが、米小麦の供給に問題はない。6ドルを壁にした展開は続くとみる。コーン自体の買い材料も乏しく、また売り直されるとみる。目先の米コーンベルトの天気は降雨が予想されている。週末からは乾燥した天気になる見込みながら、最高気温は30℃前後で、生育に問題はない。ファンドの整理売りが表面化し、シカゴ新穀12月限は3.80ドルを試す展開を考慮しておきたい。
●東京大豆市場
22日の東京米国産大豆は反落。一般大豆期先6月限は前日比250円安の4万0320円、Non-GMO大豆期先6月限は同160円安の4万7160円。
シカゴ小幅高を好感して朝方は小幅高で始まった。その後は薄商いの中、玉次第の推移をみせ、後場には円高進行と時間外安も嫌気して全限がマイナス圏に沈んでいる。円高や時間外安の弱材料を踏まえると、下げ渋っているともいえる。先限では朝方から弱気筋の買い戻しが継続しており、これが下げ渋りを助長しているとみられる。もし、これがなければ、朝方からマイナス圏に値を消していたかも知れない。後場に入っても円高に対する警戒から売りを浴びて一般大豆は全限が安値引けとなった。
今晩のシカゴ大豆は反落とみる。続伸した大豆であるが、小麦の出直りが支えになっただけで、新規の買い材料は見当たらない。朝方発表される米商務省の圧砕高も弱気な内容になりそうで、需要の激減が期待されている。旧穀のタイト感を材料にするには日柄も浅く、9月からは新年度に入る。その新年度の供給不安はなく、新穀11月限は10ドルを大きな壁として9.70ドルをまた割り込むと考えておきたい。米南部の作柄悪化は出回り遅れから支援材料となっているが、目先注目されるのは2010年度の米国の生産高であり、それを大きく左右するには米コーンベルトの天気である。その天候が理想的なこともあり、シカゴの下げも仕方ないとみるべき。
●東京コ-ヒ-市場
22日の東京アラビカは海外安・円高で急落。期先7月限は前日比230円安の2万3250円。
ICE続落と円高の中、東京は軟調な展開をみせた。商いは低調で狭いレンジをみせている。大引けでは一段の円高進行で、他市場の値崩れも嫌気して売りを浴び、安値引けとなった。先限は2万3030円で始まったが、値ごろ買いに支えられ、2万3000円台は維持している。大きく買い直され、下げ渋りの印象が強い。
今晩のICEコーヒーは続落の見込み。テクニカル面での弱さが表面化し、ついにボリンジャーバンドの下値トレンドラインを下抜いている。今後、バンドの拡大が想定され、下げに拍車をかけることになりそうだ。前日、1.55ドル台まで売られたが、週末までに1.50ドルを試すことも考えられる。もはや中米やコロンビアの高級コーヒーのタイト感を材料にする向きも皆無で、「山高ければ谷深し」の格言でもあるように、下げのスタートを切っただけとみるべきでは。


