国内マーケット情報

●当レポートは、情報提供を目的としており投資の判断は、お客様自身でお願いいたします。

●東京石油市場
 23日の東京石油製品はNY原油急伸を映して急騰を演じている。15時半現在のガソリン期先1月限は前日比1700円高の5万0800円、灯油期先1月限は同1620円高の5万3530円、原油期先12月限は同1570円高の4万2390円。
 NY原油急伸や円安を好感して東京石油市場は急伸となった。ガソリン先限は5万1000円に抵抗をみせていたが、早々に大台を示現した。ただ、一時的で、昼にかけて5万0500円割れをみせるまで大きく値を消すこととなった。円高とNY原油の軟調地合いが影響したとみられる。それが13時前からまた買い直され、13時半には5万0800円を回復する動きもみせていた。日経平均株価が急伸したためで、株高が円安をもたらし、ガソリンの出直りにつながったといえる。EUのストレステストに対する楽観的な見通しが表面化し、株価を押し上げたと想定される。ちなみに、ストレステストは日本時間24時午前1時に発表されるが、噂では10行前後の資本不足にとどまる見通しであるという。

さて、14時から再開した上海株価は上げ渋っていたが、日経平均株価はそれに関係なくさらに急伸し、円安を伴ってガソリン・灯油も水準を切り上げていた。14時にはガソリンの出来高が1万枚を越えていたが、波乱の中で仕掛けが活発化したともいえる。14時半過ぎにNY原油が値崩れをみせ、東京ガソリンも軟化し、再び5万0600円台に値を消してしまった。ガソリンはその後、一進一退の展開をみせたが、14時台前半の戻りには至らず。今晩の夜間取引ではNY原油の動きよりも欧州の株価の動きが注目されそうである。
 今晩のNY原油は日曜日にルイジアナに上陸するとみられる熱帯低気圧のリスク警戒もあり、製品が引っ張る格好で急伸した調整も考えられる。熱帯低気圧に発達するとみられるが、現時点ではハリケーンにまで勢力を拡大する可能性も小さいと予想されている。スピードもかなり速く、影響は限定的と考えておきたい。週末だけに製油所の操業停止があったとしても影響は限定的か。「知ったらしまい」のパターンで週明けのNY原油は急落もおかしくはないとみる。週末は引き続きNYダウの値動きも大きく左右するとみられる。

●東京トウモロコシ市場
 23日の東京トウモロコシは期近を除きしっかり。期先7月限は前日比70円高の2万0190円。
 シカゴフロア安と時間外のコーンも下落していたが、東京市場は円安や他市場急伸を好感して強引に買い進まれたといえる。特に先限は大衆筋の値ごろ買いに支えられ、上げ幅を大きくしていた。次節でも小幅続伸したが、前引けでは状況は一変。円高進行を嫌気して値を消し、軟調だった時間外の動きも再評価されて先限はマイナス圏に沈んでいる。朝方から売られてもおかしくはなかったものの、結果的に弱気筋に売り場を提供したといえる。後場に入って日経平均株価の急伸も手伝って円安がやや進行し、水準を切り上げる動きをみせた。大引け前に円高が再燃し、日経平均株価も上げ幅を縮小し、トウモロコシの戻り一服とみられた。しかし、大豆は前節で上伸したこともあり、打診会もあって円高の動きには反応薄。やや買われ過ぎで取引を終えたとみる。
 今晩のシカゴコーンは続落の見込み。米コーンベルトの作柄・生育に良好な天候を嫌気するとみられる。フランスの小麦先物相場が2年振りの高値を示現したことで、シカゴ小麦は6ドルを示現する場面もみられたが、収穫期にあるロシア・ドイツの収穫に与える影響も限定的で、大幅減産にはならないとみる。生育過程の豪州の干ばつであれば、今後の供給不安につながるが、豪州は理想的な天気に恵まれているという。また、欧州の輸出国であるフランスの作柄は良好で収穫も順調であるという。従って、小麦の上げも限定的で、前日、4ドルまで買い直される場面をみせた新穀12月限はまた3.80ドルを試す展開になるとみる。週末の天気が理想的となれば、週明けの時間外は一段安の見込みである。

●東京大豆市場
 23日の東京米国産大豆は総じて上伸。一般大豆期先6月限は前日比400円高の4万0720円、Non-GMO大豆期先6月限は同140円高の4万7300円。
 円安を好感して東京一般大豆は上伸している。前日までの下げ渋りの影響も手伝って意外に上げ渋ったといえるが、週末だったことも影響したようだ。前引けには円高が急速に進行したため、値を消しているが、トウモロコシほどの値崩れとはならず、高値水準を維持している。後場に入って、若干の円安に過剰反応する格好で期央以降は戻りをみせ、高値更新の限月が相次ぐこととなった。先限では連日のファンド筋の買い戻しが支援材料となっている。引けにかけて円高気味の為替だったが、影響はなく、期先は高値水準で引けている。
 今晩のシカゴ大豆は期近高・期先安の展開も考えられる。米南部の大豆作柄悪化から出回り遅れも警戒され、強気スプレッドの要因となっている。小麦・コーンに対するスプレッド買いも考えられる。しかし、米コーンベルトの弱気な天気予報が想定されているため、期先は値を消してもおかしくはない。強弱材料が交錯し、結果的に期近買い・期先売りの展開になるとみる。前日発表された米国大豆の圧砕は極めて低調で、需要不振は継続しているが、市場の関心は新穀の序盤の出回りに移行しているため、実勢悪は無視されている。ただ、実勢悪だけに、上値もまた限られることになりそうだ。

●東京コ-ヒ-市場
 23日の東京アラビカは海外高を好感して反発。期先7月限は前日比290円高の2万3540円。
 ICE急伸と円安を好感して東京は大きく戻している。後場に入って期近から値を消したが、円安進行のタイミングだったが、週末要因の整理売りでも浴びる格好で売られ、上げ幅を縮小していた。結局、先限は安値引けとなった。出来高もうすくなく、蚊帳の外に置かれたといえる。
 今晩のICEコーヒーは引き続き他市場次第。チャート上での値崩れが警戒されていたが、NY原油やダウ急伸でそれが免れることとなった。1.60ドル台を回復しているが、先日までのもみあいのレンジに入っただけである。週末には他市場の値動きによってまた1.60ドルを割り込んでもおかしくはないが。ブラジルの収穫は概ね順調で、南米で懸念されている寒波の影響もない。降霜リスクは話題にならないぐらいである。

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