●当レポートは、情報提供を目的としており投資の判断は、お客様自身でお願いいたします。
●東京石油市場
27日の東京石油製品は引けにかけて売り直される。15時半現在のガソリン期先2月限は前日比390円安の5万1170円、灯油期先2月限は同310円安の5万3920円、原油期先12月限は同430円安の4万2280円。
東京石油市場は狭いレンジながら、波乱の展開をみせていた。その波乱の主役は灯油であり、灯油の高値誘導の動きが影響し、ガソリンも昼にかけて上伸し、昼過ぎには前日の終値水準に近づく動きをみせた。ガソリンの先限以外の限月はプラス圏まで買い進まれる動きもみせていた。その一方、NY原油は冴えない動きをみせ、強引な買いは長続きせず、13時以降は灯油・ガソリンも揃って軟調地合いを強いられることとなった。前日も灯油の高値誘導がダマシとなったが、薄商いの灯油が今後ともかく乱要因になると想定される。日経平均株価は昼に入って上伸する場面もみせたが、その後は軟調な展開を続けることが多かった。
今晩発表される米経済指標が弱気な内容になるとみられるためで、石油市場も円高リスクを警戒して売られたとみられる。本来であれば、朝方から石油製品で200円から300円の下落でもおかしくはなかったといえる。15時台は小康状態をみせていたが、前日同様、夜間取引での値崩れも想定される。円高進行やNY原油の下押しを踏まえて。引け間際にNY原油の下押しの動きがみられ、夜間取引の参考ともいえる。
今晩のNY原油は米消費者信頼感指数を嫌気して下落すると考えておきたい。かなり弱気な数字が示されるとみられ、そのため為替市場ではドル安が進行している。NYダウ急伸に反応し切れない為替相場と石油市場だが、明らかに弱気な経済指標を警戒した動きである。時間外では79ドル台を回復する動きもみせているが、戻り高値を確認するだけの動きとみてたい。米国のドライブシーズンだけに下げにくい面もあるが、米中の弱気な経済指標が相次ぐ中、月末・週末要因の整理売りを浴びて、週末にかけてジリ貧の展開を予想したいところ。
●東京トウモロコシ市場
27日の東京トウモロコシは反落も下げ渋りの印象。期先7月限は前日比310円安の2万0050円。
シカゴ急落と円高を嫌気して反落しているが、前日強引に買い進まれた修正安かたがた、急落も期待されたが、朝方から下げは限定的にとどまった。時間外安にも反応薄で、天候リスクを期待する大衆筋の値ごろ買いが支えになっていた模様。ただ、時間外で下げ幅を拡大した昼以降、下げ幅を拡大する動きをみせた。それでも下げ渋りは顕著。本来であれば、朝方から投げを誘って先限の2万円割れも想定されたが、結果的には大台を維持する動きをみせている。期先は総じて安値引けとなっている。
今晩のシカゴコーンは続落が予想される。シカゴ引け後に発表された作柄状況はさらに良好な水準となり、作況指数は106.0(前週105.5)に引き上げられている。加えて、生育も順調に進展しており、主産地の受粉もピークを過ぎて、終盤戦に入ったといえる。米コーンベルトの7月下旬から8月上旬にかけてのホット&ドライ予報もなく、大豊作期待が強まっている。小麦急騰で膨らんだファンドのネットロングであるが、それが現在は買われ過ぎ警戒を助長している。ファンドの整理商いは避けられず、新穀12月限はひとまず3.70ドルを目指すとみる。6月下旬に示現した3.40ドル台は8月の生産高発表を意識すれば、その可能性も考えておきたい。
●東京大豆市場
27日の東京米国産大豆は反落。一般大豆期先6月限は前日比550円安の4万0720円、Non-GMO大豆期先6月限は同520円安の4万7280円。
週明けのシカゴ急落と円高を踏まえて、前日円安で強引に買い進まれた反動安も予想されたが、序盤は前日買い攻勢を仕掛けた大衆筋の値ごろ買いで下げ渋りをみせ、特に先限では大衆筋の買いが目立っていた。しかし、時間外の軟調地合いを嫌気する動きをみせると同時に水準を切り下げ、後場に入ってようやく下げ幅を拡大している。それでもそれまでの強引な買いを踏まえると、まだまだ下げ足りない印象が強い。出来高も少なく、投げは限定的だったとみる。大引けの一般大豆は若干の円安進行を材料にすることなく、期近から期央まで安値引けとなった。先限では前日から積極買いをみせている大衆筋の値ごろ買いがみられ、幾分戻しをみせた。整理商いの本格化はは明日以降に先送りか。
今晩のシカゴ大豆は続落の見込み。米コーンベルトの理想的な天気を嫌気してようやく急落した大豆であるが、ここまで強気スプレッドの仕掛けを活発化させていた分、全体的に水準を切り下げる動きを演じるとみる。米南部の作柄悪化を警戒して、出回り遅れが懸念材料となって期近の支援材料になっていた。ただ、主産地の生育がかなり順調で、早めの収穫も期待できる状況にある。このため、出回り遅れ懸念も後退しつつある。アッサリ10ドルを期近8月限は下回ったが、実勢悪を踏まえた動きでもある。中国の買い付け期待は8月下旬になってからで、それまでは日柄がまだ長い。その前の生産高発表などをこなす必要もあるため、膨らんだファンドの買い玉整理に続落するとみる。
●東京コ-ヒ-市場
27日の東京アラビカはしっかり。期先7月限は前日比100円高の2万4160円。
ICE安・円高を嫌気して急落するとみられた東京アラビカだったが、小幅安でスタートした後、後場には期央がプラス圏に戻すなど、玉次第の展開を強めていた。先限は2万4000円の大台を維持しており、売り場提供だったともいえる。ICEはブラジル・ベトナムの供給に問題なく、荷圧迫から一段安が警戒される状況ながら、東京は玉次第で推移しているが、商い低迷が影響したのは明らか。大引けで先限も上伸し、円高や海外安は無視される格好に。
今晩のICEコーヒーは続落の見込み。ブラジルの収穫も順調であり、ベトナムの7月の輸出も急増する見通しが示されている。世界の二大生産国の供給不安もないため、1.70ドルを試す勢いはそがれてしまったといえる。週明けに1.68~1.69ドルが壁になった意味も大きく、さらに値を消す可能性も想定される。1.65ドルを割り込み、また1.60ドルを目指すと考えたい。


