●当レポートは、情報提供を目的としており投資の判断は、お客様自身でお願いいたします。
●東京石油市場
28日の東京石油製品は小幅安にとどまり、下げ幅を縮小して引けた。15時半現在のガソリン期先2月限は前日比170円安の5万1000円、灯油期先2月限は同200円安の5万3720円、原油期先12月限は同90円安の4万2190円。
東京石油市場は日経平均株価急伸にもかかわらず、NY原油急落を嫌気して軟調な展開をみせている。NY原油自体、NYダウに関係ない動きをみせており、東京もそれに沿った動きをみせている。後場に再開した日経平均株価が200円以上の急騰を演じたこともあり、東京市場の戻りを助長していた。株価急騰に沿って円安も進行していた。日経平均株価は上海株の前引けの動きを好感したとみられる。一連の株価急伸を好感し、時間外のNY原油も77ドルを試す展開から戻りをみせ、東京市場の支援材料になっていたとみる。ただし、NY原油の急落状態に変わりなく、戻りも限定的だったといえる。本日昼に発表された石油連盟の供給統計で、ガソリンの出荷が意外に伸び悩んでいたこと、在庫に問題なかったこともあり、ガソリンの支援材料にはならなかったようだ。
ところで、14時から再開した上海株価は一段と急伸し、その影響でNY原油はさらに下げ幅を小さくする動きをみせた。ガソリンは午後の戻り高値である5万0880円までまた買い直されたものの、5万0900円には壁をみせていた。そして14時40分過ぎにようやく5万0900円を上抜く動きとなった。そして、15時10分過ぎにガソリン先限は5万1000円台を示現することに。これだけの株価急騰を前にしてここまで上げ渋っていたのが不思議である。TOCOMの現在のシステムの不人気が相場をますますわかりにくくしたといえる。このままでは空洞化は一層加速してしまう恐れも。逆に夜間取引の方がスムーズに動く傾向もある。夜間取引では上げ渋った分、値を跳ばすとみるが。
今晩のNY原油は米経済指標とEIAの在庫統計に左右されるとみられる。設備投資を占ううえで、耐久財受注が重要といえるだろう。雇用悪化の中、投資マインドが冷え込んでおり、好決算とは異なる実体経済をみせている。また、EIAの在庫統計で、マインドを表す石油及びガソリンの需要動向に注目したい。ドライブシーズンの中、需要はイマイチで、ガソリン在庫自体は十数年卯h李の高水準でもある。76ドル台まで値を消したNY原油だったが、月末・週末を控えて整理商いが加速する状況を意識したい。
●東京トウモロコシ市場
28日の東京トウモロコシは円安で反発。期先7月限は前日比230円高の2万0230円。
円安進行を好感した東京は反発して始まった。シカゴ安が限定的だったこともあり、期近から買いが先行していたが、石油市場や金市場の急落を警戒して先限の買いは限定的で、小幅高にとどまった。次節では円高気味の為替を嫌気して強引に買われた期央は値を消したが、上げ渋っていた先限は時間外高を好感して幾分水準を切り上げる動きをみせていた。後場は株価急伸のマインドを映して期先が買い進まれ、期先2限月が2万円の水準に乗せている。大引け前にユーロ上伸を受けて、時間外のコーンが上げ幅を拡大し、また株価も急伸していたが、反応薄だった。
今晩のシカゴコーンは続落の見込み。米コーンベルトの天候に問題はなく、月末・週末を意識した整理商いに拍車がかかるとみられる。また、8月に入ればアナリストの生産高事前予想が明らかにされる。8月からの生産高予想は実地調査に基づく発表となる。市場では良好な作柄を踏まえてかなり弱気なイールドが設定され、生産高もかなりの高水準になると想定されており、これがファンドの整理商いを一段と助長する可能性も。1月以来のファンドのネットロングが高水準になっているが、その整理商いはこれから。まずは新穀12月限の3.70ドルが目標となる。
●東京大豆市場
28日の東京米国産大豆は円安で反発。一般大豆期先6月限は前日比300円高の4万1020円、Non-GMO大豆期先6月限は同710円高の4万7990円。
東京一般大豆は総じて上伸してスタートしている。期先では強気筋のテコ入れの買いがみられたが、先限は4万1000円台を維持できず。大衆筋のヤレヤレの売りを浴びたためとみられるが、他商品市場の急落を景気したためともみられる。次節では円高一服や時間外上昇の動きもあったが、先限はまた4万1000円が壁になっていた。結果的に前場での先限の4万1000円越えはなかった。後場に入って株価急伸を好感して先限は4万1000円台に乗せた。前場に売り攻勢をかけていた実需筋の買いが大きく影響したとみられる。ただ、円高進行もあり、先限は早々に大台割れをみせた。大引けでは株価急伸やユーロ高を好感した時間外大豆の堅調地合いもあったが、期先に反応はイマイチ。先限は弱気筋の買い戻しが支えになって4万1000円台のまた乗せ、高値引けとなった。
今晩のシカゴ大豆は新規の手がかり難の中、ポジション調整の動きが予想される。開花・着サヤはかなり順調ながら、大豆の作柄に対する楽観的な見通しはまだコーンほどないためである。米南部の作柄は相変わらず悪化したままで、出回り遅れ懸念は多少なりとも燻っている。また、大豆の場合、8月の生産高予想で、豊作な状況でも低めのイールドを決定する傾向があるため、豊作観測はやや限定的ともいえる。期近は目先10ドルを挟む展開になりそうで、新穀の11月限の9.50ドル割れは8月に入ってからか。
●東京コ-ヒ-市場
28日の東京アラビカはマチマチ。期先7月限は前日比20円安の2万4140円。
マチマチで始まった。海外続落と円安が交錯する結果となったが、前日は海外安・円高でも強引に買い進まれた分、値を消してもおかしくはなかったといえる。前引けもマチマチで、方向性はイマイチ。前引けと後場寄りの出来高が揃って10枚台しかなく、これでは動きようもない。大引けでは前日同様、買い進まれている。
今晩のICEコーヒーは一段安を想定したい。1.70ドルを壁にしてまた1.65ドルをアッサリ割り込んでいるICE期近ながら、テクニカルな売りを誘って1.60ドルをとりあえず試すとみる。ブラジルの順調な収穫やベトナムの7月の輸出急増見通しが示されており、ファンダメンタルズ面での弱気な面も優勢となっている。中米やコロンビアの高級コーヒーのタイト感は現在、話題になっていないが、世界の二大生産国の潤沢な供給の影に隠れてしまったといえる。テクニカルな売りに拍車がかかるとみる。


