●当レポートは、情報提供を目的としており投資の判断は、お客様自身でお願いいたします。
●東京石油市場
29日の東京石油製品は下落も、引けにかけて下げ幅縮小。15時半現在のガソリン期先2月限は前日比220円安の5万0780円、灯油期先2月限は同140円安の5万3580円、原油期先12月限は同230円安の4万1960円。
東京石油市場は全面安の展開だが、円高が重石になっていた。10時過ぎの円高進行では売り叩かれ、下げ幅を大きくしたが、昼以降の円高には反応薄。上海株の堅調地合いやNY原油の出直りもあって総じて下げ渋ったといえる。それでも朝方の水準からみると、10時の安値水準では500円前後売られることとなった。前日同様、昼過ぎに戻りをみせるが、その戻りの動きは続かず。絶えず、円相場が円高の動きをちらつかせたためとみられる。週末に発表される米中の経済指標は弱気とみられる中で、売り優勢の展開だったとみている。
14時台には円高進行もあって5万0300円台までまた売り直される動きもみせたが、時間外のNY原油の出直りの動きを好感する格好で15時台では5万0500円台で推移する動きをみせた。前日ほどの引けにかけての戻りではないが、下げ幅を縮小していた。ガソリン期近が15時台にプラス圏に入ったことも買い材料になったようだ。引けにかけて5万0600円台まで水準を切り上げたが、期近上伸も支援材料になったとみられる。
今晩のNY原油は狭いレンジでの展開が予想される。週末発表される米GDPと中国のPMI(購買者担当指数)が円高やNY原油の下落要因になるとみられるが、米国での石油・ガソリン需要の回復もあり、売りにくい状況ともいえる。週末日曜日に中国のPMIが発表されることがポイント。指標の分岐点となる50を下回れば、週明けのNY原油の大きな売り材料となるだろう。週明けのNY原油の時間外の動きが週末の動き以上に注目を集める可能性もある。
●東京トウモロコシ市場
29日の東京トウモロコシはシカゴ急伸を好感して大幅続伸。期先7月限は前日500比円高の2万0730円。
シカゴ急伸を好感して東京は大幅続伸している。大商いまでは至っていないが、売り攻勢をかけていたファンド筋が朝方から先限で買い戻しの動きをみせており、商いを大きくしている。時間外も続伸し、今晩のさらなる上伸も連想されるが、東京市場では円高がネックとなり、イマイチ大衆筋の買いにつながっていない。それでも前日、円安で予想以上に上伸したことを踏まえると大きく買われたといえる。後場に入って期先での踏み上げの様相が目立つようになり、円高進行にもかかわらず、上げ幅を拡大する動きをみせた。期央以降、期先の踏み上げを好感して高値引けとなっている。
今晩のシカゴコーンはファンドの習性から続伸が期待される。小麦急騰を背景にした積極買いが続くとみられる。小麦市場では7ドルを期待する声も高まっている。輸出拡大のため、小麦の飼料用需要減を補う格好でコーンの飼料用需要の増加が想定され、コーンは買われやすくなっている。勢いからみて、新穀12月限がまた4.00ドルを試す可能性もある。しかし、米コーンベルトの天気には全く問題はないことから月末から月初にかけてはまた売り直されるとみられる。まずは勢いからの上昇は仕方ない。
●東京大豆市場
29日の東京米国産大豆はシカゴ急伸を受け続伸している。一般大豆期先6月限は前日比390円高の4万1410円、Non-GMO大豆期先6月限は同790円高の4万8780円。
シカゴ上伸と円高が交錯したが、トウモロコシ急伸もあり、一般大豆も続伸している。前日、予想以上に水準を切り上げていたが、大衆筋の積極買いが支えとなって予想以上に上昇したともいえる。時間外の大豆が一段と上伸したこともあり、大衆筋の買いに弾みを付けたとみられる。それでも取引中の急激な円高は無視できず、前引けにかけて先限はやや軟化する動きをみせていた。後場に入って円高の中、踏み上げで上伸しているトウモロコシの強調地合いと時間外の上昇を好感して一般大豆も期先中心に買い進まれ、上げ幅を拡大する動きをみせている。ただ、後場2節の先限では商社筋の大量売りもみられ、上げにブレーキがかかったといえる。大引けではトウモロコシの急伸を好感する限月もあったが、先限は実需機関店の大量売りを浴びてやや値を消し、4万1500円は示現できず。時間外の上昇に沿った上げとはいかず。
今晩のシカゴ大豆は続伸か。時間外の上伸局面をみると、一段高も避けられないとみる。シカゴ小麦は13ヶ月振りの高値を示現するなど、高値を更新しているが、大豆はまだ先日の高値に戻していない。新穀11月限でも高値からまだ10セント以上も安い。このため、値ごろ買いも働き易いと考えられる。ただ、米コーンベルトの生育や作柄に理想的な天気は続いており、週末・月末には売り直される可能性もある。ひとまず、今晩のシカゴ高があっても目先の戻り高値となる可能性も意識しておきたい。
●東京コ-ヒ-市場
29日の東京アラビカは急伸して引けた。期先7月限は前日比400円高の2万4540円。
海外急伸を好感して朝方から上伸している。前日まで弱材料を無視して水準を切り上げていた東京だったが、それにかかわらず上伸し、出来高も多くなっている。円高進行で穀物は上げ一服の動きをみせていたが、先限は前引けに一段と買われ、2万4500円を示現している。先限は高値引けとなったが、円高は全く無視されたが、穀物のその後の上伸が支援材料になった訳でもない。
今晩のICEコーヒーはソフト市場の動向次第だが、砂糖やココアの先高期待もあり、1.69ドル台に乗せる可能性もある。ただ、前日無視された原油安などが上値を抑制する可能性もある。コーヒー独自の材料では動かない状況が久しく続いており、先行き不透明感が強まっているのも確かである。1.69ドルを壁にすれば、週末・月末要因でまた売られてしまうとみるが。


